23話 ページ23
「ぐふっ…本当に迷ってたんだ…」
笑いを堪えられず枕を抱えて震える。
マジかこの人、それで用もなく吉原うろつくとかメンタル強すぎるなぁとつくづく思う。
「体調は大丈夫か」
「すこぶる良いです。」
別に体調悪くないし、と言ってさっきの光景を思い出す。
無理だわしのぶさんと分かち合いたいこのネタ。
「っていうか冨岡さんも任務ですか？」
「いや、煉獄に言われて。」
様子見に。とのこと。
そこまで聞いたなら私がいるお店も聞けば良かったのに。
「そういえば…一つ確認なんだが」
「はい」
「お前は、宇髄Aだよな」
「今かよ…」
あまりにも姿が違ったから。なんて未知の生物でも見るような目をしないでほしい。
「髪を変な形に結っているから分からなかった」
人を識別する能力底辺かよ。
しかも変な形って言わないでよ。
「っていうか、私はここには潜入してないんですよ」
本当は荻本屋の〜、と経緯を説明していると首を傾げて一言。
「そもそも…他に適任がいなかったのか？」
「無理なんか殴りたい」
「随分慣れた様子で驚いたぞ」
演技といい所作といい。
「まぁ、収穫ないままひと月いますしね。」
忘れてたけどそろそろ嫁ズが潜入に加わる時期だな。
ひと月経って収穫なかったらもっと捜索範囲を増やす予定だったし。
「だいぶいるな。」
「本当に」
荻本屋に献身しすぎて。
まさかこんなに人気になるとは思わなかったわけでさ。
「宇髄は何をしている」
「困ってる。」
本来、影が薄く地味な私は雑用係と働いて、可能なら店をたらい回しにされ捜索をする作戦だった。
でも見ろ、現状は作戦と反対だ。
「だから、私が集客して、義姉達が動きやすい環境を作ることになりました。」
「……何ヶ月ここにいるつもりだお前は」
怪訝そうに見ないでよ私が一番わかってるから。
「ここは宇髄一家一丸となって頑張ります。」
「あぁ、俺も良い修行になると思う」
「なんのだよ」
激励の仕方おかしいんだよなぁ、あの変な手紙と言い…まぁ、嫌いじゃないけどね。
「少し、女らしくなったな。」
__
_
(なんだか、血の気が蘇ったな)
(普通に褒めてくれて大丈夫です)
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霞(プロフ) - 感動しました、素敵な作品をありがとうございます！！！😭😭😭 (8月8日 22時) (
レス) @page49 id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 泣く！！！！ (2022年3月28日 14時) (レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - はあぁぁ、むい君のやっぱり可愛いってやつで私は成仏しました…… (2022年2月15日 21時) (レス) @page33 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - 足抜きではなく、足抜けではないですか？間違ってたらごめんなさい！ (2021年12月3日 20時) (レス) @page19 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
毒猫 - うぅ・・・感動しました！また違う作品で！ (2021年9月11日 22時) (レス) id: dc79ac4bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2020年4月7日 22時
