検索窓
今日:179 hit、昨日:462 hit、合計:2,234,392 hit

20話 ページ20

「つーかお前、今日はリフレッシュしとけ」



「仕事ある…」




仕事中なのにその中でも辛い仕事が待ってるの嫌だ…。






「俺が休みとってやったから。」


「ふーん」






伊黒さんのおかげでよく眠れたし仕事に向かう姿勢も出来上がったけど、折角兄が(手順は聞かないが)私に与えてくれた休日、花街を楽しもう。









「で、仕事内容は」




どうせリフレッシュなんて建前の癖に。と愚痴を零せば、せいかーい。と髪留めを上げた兄様。








「荻本屋に鬼がいる可能性は低いだろ。だから近所の店ん中見てきて欲しい」




迷い込んだフリでもして。とのこと。






「あー、ときと屋とか…京極屋とかかね」



あそこは有名だし、古い店だから可能性は高いかも。








「もしくはこの辺詳しそうな男に聞き込みだな」



信憑性は薄いが情報量で競ったら当たりだろ。と立ち上がった兄様は先輩がくれた化粧道具を持って私に近づいてきた。








「妹に色仕掛けなんぞして欲しくねぇが…」




兄様と同じ色に目元を塗装されて、口紅を指で塗られる。









「ここはどうか耐えてくれ。」


「優秀な妹にまかせんしゃい。」








広い吉原の中でここ、荻本屋の近くで人が攫われているのは確かだ。




…嫌だけど、仕事だし仕方ない。









「何かあったら叫べよ、お前の声なら絶対に聞き取れる。」




たまに天元兄様が私に対して見せる真剣で頼もしい姿に滅法弱い。









「何かあっても、自分でどうにかできるよ。」


「派手に可愛げねーな」




そんなところ含めて愛くるしいわー、なんて言っている兄を窓から蹴り落として私も楽な着物に着替え窓から飛び出た。







基本の出入り口は窓だと思ってる。









「…みんなに会いたいなぁ…」

21話→←19話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2069 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3429人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 感動しました、素敵な作品をありがとうございます!!!😭😭😭 (8月8日 22時) (レス) @page49 id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 泣く!!!! (2022年3月28日 14時) (レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - はあぁぁ、むい君のやっぱり可愛いってやつで私は成仏しました…… (2022年2月15日 21時) (レス) @page33 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - 足抜きではなく、足抜けではないですか?間違ってたらごめんなさい! (2021年12月3日 20時) (レス) @page19 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
毒猫 - うぅ・・・感動しました!また違う作品で! (2021年9月11日 22時) (レス) id: dc79ac4bfc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:だむい | 作成日時:2020年4月7日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。