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31話 ページ31

それから2日が過ぎた。




兄様が帰らない、何があったのだろう。







「フガッ…ガーッ…」




私が眠らさずともお酒で潰れた旦那を他所に、気を紛らわすように日輪刀を拭いた。








「天元、任務ガ長引キ、到着ガ遅レル!」


「いつ戻る?」


「朝ダ!」


「はぁ…」






朝っていつのよ。とため息を吐いた。








とりあえず、今晩耐えよう。


今私が感情のまま行動に移ったら鬼の思う壺。









「旦那様、お時間です」



もうすぐ陽が暮れる、この旦那の後に一人大富豪が来るだのなんだの騒ぎになってたな。






「ん、あぁ…眠ってしまったか」


「えぇ」





私は起き上がり彼に手を添えて適当にお見送りした。









「…ふぅ、逆に考えれば遊女も終焉、サービス精神旺盛で行こう」



「へぇ、それは嬉しいね。」





一人で意気込んでいると、背後がふわっとした感覚がして慌てて距離を取った。









「どんなサービスしてくれんの?」



「ビビったぁ…」




押し入れに体重をかけてずるずる座り込む。久々に驚いたわぁ…。







「ていうか未成年帰ってよ」


「Aもじゃん」


「私は兄様が色々手回ししてるから良いんだよ。」





任務の一環なんだから。









「本当どうやって入ってきたの?」




私一応有名な遊女よ、それにこの時間は大富豪云々って…







「あぁ、正規のお客さんはアレ」




「ん?……大富豪しっかり、お気を確かに」




廊下で伸びている小太りのおじさん。



これはまずい、これはまずいぞ。







「何してくれてんの…」



「邪魔だったんだもん」


「それは仕方ないね」


「でしょ」






私はおじさんをなんとか部屋に引っ張り、端っこに転がしておいた。





柱は多種多様な方法で私に会いに来るなおい、一番好感度高いのは伊黒さんだよ、まともだよ。







「ていうか少し鈍ったんじゃないの。反応遅かったけど」



「それはもう確実に。」




というか柔軟性が落ちた。動きが固い。




そう言って肩を回していると、むい君は四つん這いで顔を近づけて来た。








「ねぇ、よく見せて」



「あ、吉原で今をときめく物言う花のお顔?」



「そこまで言われると腹立つね」





どうぞ、とむい君に顔を見せた。





_






「どうよ」



「うーん、ノーコメントで。」





_









_








(うん、やっぱり(・・・・)可愛い)



(割増で可愛いかも)

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(プロフ) - 感動しました、素敵な作品をありがとうございます!!!😭😭😭 (8月8日 22時) (レス) @page49 id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 泣く!!!! (2022年3月28日 14時) (レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - はあぁぁ、むい君のやっぱり可愛いってやつで私は成仏しました…… (2022年2月15日 21時) (レス) @page33 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - 足抜きではなく、足抜けではないですか?間違ってたらごめんなさい! (2021年12月3日 20時) (レス) @page19 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
毒猫 - うぅ・・・感動しました!また違う作品で! (2021年9月11日 22時) (レス) id: dc79ac4bfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だむい | 作成日時:2020年4月7日 22時

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