35話 ページ35
「んがっ」
「ふがっ」
「鉄穴森っていう刀鍛冶知らない？」
朝、息苦しさから目を覚ますと何故かそこには無一郎君がいて。
彼は手を伸ばして左手で私の鼻、右手で炭治郎君の鼻をつまんでいた。
なんて新しい起こし方。
「ふわぁぁ…おはようございます。鉄穴森さん探してるんですか…？」
刀を打ってもらってる訳ではないけど知ってるな、その人。蝶屋敷で見たことがある。
「なら俺たちも一緒に探すよ！」
「そうだね…、里は広いし」
私は禰豆子ちゃんを揺さぶって起こして、立ち上がる。
「そういえば、Aは誰に刀を？」
「鋼鐵塚って人なんだけど…、行方不明の次はお取り込み中らしくて、仲良くなったし小鉄君に頼んでみようかなって」
「あっ…それ俺の刀かもしれない」
俺も鋼鐵塚さんなんだ！と言われて、このペースだと当面任務復帰が出来なさそうだから、後で小鉄君に頼みに行こう。
私は一旦襖を閉めて隊服に着替えてから鉄穴森さんがどこにいるか大まか予想を立ててみる。
んー、里の人に聞いた方が早そう。
「じゃあ私は小鉄君と長の人に聞き込みしてみるね」
「…なんで会ったこともない人にそんな親切するの？」
だってあなた、道に迷いそうだし、途中で忘れそうだし、
「ふふっ、なんででしょうね」
そう笑って外に出るために襖を開くと、足元に何かいた。
「………へ？」
多分鬼。
「いやぁぁぁぁぁ気持ち悪い！！」
その頭を蹴り飛ばすと、無一郎君に襟を引かれた反動で畳に尻餅をつく。
「霞の呼吸 肆ノ型 移流斬り」
驚くくらい早い対応に私は目を見開く。
「うわぁぁ分裂した…」
若干引き気味に刀のない私は攻撃を避けていた。
無一郎君が分裂した鬼に斬りにかかると宿舎を突き破って飛んで行ってしまった。
「無一郎君！！」
「豆粒が遠くまでよく飛んだ。楽しいのう積怒」
無一郎君の攻撃を避けて、逆に喰らわせた。
「五右衛門、里の人に避難指示、その後近くの隊士に救援を要請して」
「了解シタ！！」
最近までここにいた甘露寺さんの担当地区はきっと里の近く、現着が早いかもしれない。
「小鉄君…」
逃げる里の人たちの中に、彼の姿が見えない。
「A！里の人を守るんだっ、こいつらは俺と禰豆子でなんとかする！！」
「でも…」
「君が行って救える命があるだろ！」
そう言われ、私は宿舎を飛び出た。
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ジャンとアニの守り隊 - 久しぶりに鬼滅夢小説見たら面白くて宿題やらずに読んでしまった泣…神作品✨ (2月27日 23時) (
レス) @page46 id: 3aa9af30d4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 天才作者様だ (6月15日 17時) (レス) @page30 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 深夜に見つけて読了したのがAM3:21！運命をかんじました！！そして苦しくて涙が出過ぎてただ今枯れてます😭めちゃめちゃ感動です…素敵な物語から幸せを頂きました！ご馳走様！ありがとうございました〜！！ (5月16日 3時) (レス) @page46 id: 2d06e4d39c (このIDを非表示/違反報告)
8190506(プロフ) - めちゃくちゃ感動しました…！一晩で書き上げてしまったと聞いて本当に驚きました…。でもそれを感じさせないほど素敵な作品でした…！ (2022年4月2日 22時) (レス) @page46 id: 5a5b1fad70 (このIDを非表示/違反報告)
chiaki0708(プロフ) - しっかり泣きました！最高です (2021年10月16日 19時) (レス) @page46 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2020年3月31日 8時
