【鬼滅の刃】無一郎君は知らない。

24話 ページ24

それから数日、無我夢中で訓練に打ち込んだ。




主にカナヲさんと打ち合いを繰り返していて、その途中に無一郎君の姿が見えたが、ある日を境に銀子と彼の姿は見えなくなった。





きっと銀子が空を飛べるようになったんだと思う、良かった。









「ぐへぇぇ…」



「きゃー！Aちゃん大丈夫！？」





私を気にかけてくれているからか、甘露寺さんが良く練習相手になってくれているのだが、



彼女が自身がしなやかだから木刀がうねる様に見えて、見事脇腹に減り込んできた。









「なんで蝶屋敷で打ち合いしてるんですか…、もう退院ですよAさん」



「え、あ、そうなんですか？」




住む気ですか、と言われて私は木刀を置いて胡蝶さんに頭を下げた。








「長い間お世話になりました。」



「本当ですよ…全く」





手がかかる子でした。と困ったように笑う胡蝶さんは頭を撫でて、気を付けてください。と激励をくれた。






「いつか、柱合会議であなたと顔を合わせる日を楽しみにしています。」



「胡蝶さん…」






「その前にまた満身創痍で運ばれてくるとかは勘弁してくださいね」



「…気を付けます…」





分かったら早く任務へ行きなさい、と言われたがある事を思い出した。







「刀！！」



まずい、早くお館様に許可を貰わないと。と一人で焦っていると甘露寺さんが大丈夫よ、と親指を立てた。









「私も刀を研いでもらっていて、これから最終調整に行くから、一緒に行きましょう？」



お館様にはAちゃんと一緒に行くって伝えてあるわ！と拳をあげる甘露寺さん。






「ありがとうございます！」



「疲れに効く温泉があるのよ、一緒に行きましょう！」


「わぁっ、温泉！」





温泉に心を踊らせて、私たちはルンルンで蝶屋敷を後にした。








「胡蝶さん、アオイさん、カナヲさん、きよちゃん、すみちゃん、なほちゃん、お世話になりました。」









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(全く…呑気ですね。)





(健気で泣き虫で、びっくりするくらい一途な子)




(姉さん、どうか、Aさんに幸せを。)

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