9話 ページ9
「美味しいわ!」
「美味しいですね」
甘露寺さんの前に積み上げられた8つの丼。
私は1杯で満腹になってしまい、今はお茶を飲んでいる。
「Aちゃんはどうして鬼殺隊に?」
お茶が不味くなっちゃうかしら、と焦る甘露寺さんに慌てて擁護した。
「故郷が襲撃されちゃって」
家もなくなっちゃったし、行き場もないから、なり行きで。と苦笑いした。
「すみません…覇気が足りませんかね」
「そんなことないわ!自分で生きる道を作るのはとてもかっこいい事よ」
Aちゃんは凄いわ、と優しい手つきで頭を撫でてくれる甘露寺さん。
「甘露寺さんは…?」
「私は…その…恥ずかしいわっ、あのね」
両手で頬を抑えながら甘露寺さんは口を開いた。
「添い遂げる殿方を見つけるためなの!!」
「添い遂げる、殿方…」
「ごめんねぇぇなんだか動機が不純よね!!」
添い遂げる殿方を見つけるために柱に…凄い、甘露寺さん。
「いえ、…乙女ですからね」
「わかる!?守って欲しいものね!」
「ふふっ」
私より年上で、人生経験も豊富な甘露寺さんは子供みたいで、鈴のように笑う。
「Aちゃんは?好きな男の子はいないの?」
「うーん、私は…」
好きな人、か。
「いないですよ」
____
__
(えー!いないの?こんなに可愛いのに!!柱の皆さんはとってもかっこいいわよ!キュンキュンしちゃう)
(柱は…恐れ多いです。)
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ジャンとアニの守り隊 - 久しぶりに鬼滅夢小説見たら面白くて宿題やらずに読んでしまった泣…神作品✨ (2月27日 23時) (レス) @page46 id: 3aa9af30d4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 天才作者様だ (6月15日 17時) (レス) @page30 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 深夜に見つけて読了したのがAM3:21!運命をかんじました!!そして苦しくて涙が出過ぎてただ今枯れてます😭めちゃめちゃ感動です…素敵な物語から幸せを頂きました!ご馳走様!ありがとうございました〜!! (5月16日 3時) (レス) @page46 id: 2d06e4d39c (このIDを非表示/違反報告)
8190506(プロフ) - めちゃくちゃ感動しました…!一晩で書き上げてしまったと聞いて本当に驚きました…。でもそれを感じさせないほど素敵な作品でした…! (2022年4月2日 22時) (レス) @page46 id: 5a5b1fad70 (このIDを非表示/違反報告)
chiaki0708(プロフ) - しっかり泣きました!最高です (2021年10月16日 19時) (レス) @page46 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だむい | 作成日時:2020年3月31日 8時