18話 ページ18
アオイさんから休憩をいただいて、私は水道で顔を洗っていた。
無我夢中で顔を水に晒して息が苦しくなったら顔を上げた。
顔を拭きながらその場でうずくまる。
「…美味しそうに食べるね」
「どうかなー、A鈍臭いし」
楽しくはしゃいだ事は覚えてないくせに、
文句を吐くように、嗚咽をタオルにこぼして、涙で濡らした。
タオルで目を擦って、訓練場へ戻ろうとすると、人影が出来た。
「ねぇ、」
知ってる、大好きな声、
「はい、」
背後から肩に手を置かれて、私は振り向いた。
「これ、胡蝶さんが君が好きだって聞いたから良かったらこれ…って、泣いてるの？」
大きな目を見開いてそう問いかけてくる無一郎君に、首を横に振る。
「顔を洗っていたんです。…絢辻屋のおまんじゅう…良いんですか？」
「うん。なんで買ったのかよく分からないし」
「じゃあ、お言葉に甘えて」
みんなでいただきます。と微笑んで背を向けた。
スタスタと、大股に歩いて、早歩きになって、気づいたら懸命に走っていた。
「はぁ…、はぁ……何してんだろ」
おまんじゅうの袋を抱きしめて壁に寄り掛かった。
「…大丈夫、カシラ」
「あれ、銀子…傷は大丈夫？」
「私、何カ、チカラニナレナイ？」
「大丈夫だよ、ちょっと驚いて取り乱しちゃっただけ。」
心配してくれてありがとう。と銀子の顎を撫でた。
「もし余力があったら五右衛門にも会ってあげて。銀子のこと心配してたから」
五右衛門は私の鎹鴉、とってもハンサムなのよ。
「アラッ！」
「それじゃあ、私は訓練に戻るね」
「…何カアッタラ言ウノヨ」
「大丈夫だよ」
銀子はやっぱり女の子だなぁ、心配性だし。
じゃあね、と銀子に手を振って訓練室へ行くと胡蝶さんの継子のカナヲさんがいらっしゃった。
_
「よろしく」
「よ、よろしくお願いします！」
にっこり微笑む姿は胡蝶さんみたい。
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ジャンとアニの守り隊 - 久しぶりに鬼滅夢小説見たら面白くて宿題やらずに読んでしまった泣…神作品✨ (2月27日 23時) (
レス) @page46 id: 3aa9af30d4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 天才作者様だ (6月15日 17時) (レス) @page30 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 深夜に見つけて読了したのがAM3:21！運命をかんじました！！そして苦しくて涙が出過ぎてただ今枯れてます😭めちゃめちゃ感動です…素敵な物語から幸せを頂きました！ご馳走様！ありがとうございました〜！！ (5月16日 3時) (レス) @page46 id: 2d06e4d39c (このIDを非表示/違反報告)
8190506(プロフ) - めちゃくちゃ感動しました…！一晩で書き上げてしまったと聞いて本当に驚きました…。でもそれを感じさせないほど素敵な作品でした…！ (2022年4月2日 22時) (レス) @page46 id: 5a5b1fad70 (このIDを非表示/違反報告)
chiaki0708(プロフ) - しっかり泣きました！最高です (2021年10月16日 19時) (レス) @page46 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2020年3月31日 8時
