【鬼滅の刃】無一郎君は知らない。

16話 ページ16

「ヒィッ」



朝日で目を覚ますと急にお布団を取られて身体に朝の冷気が触れる。





「どうしてここで寝てるんですか」



加えて冷たいアオイさんの声に、なほちゃんを抱き寄せて顔を見ないようにした。







「もうすっかり元気ですね。早速機能回復訓練を始めますよ。」





大きな怪我をしたのは初めてだから、機能回復訓練は初めて。



今までの大した事のない怪我は自分で柔軟とトレーニングをして調節していたから…







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「うぐっ…」



こういう半強制的な柔軟はしんどいッッ




身体を押さえつけられて声にならない叫びが出た。









すみちゃんなほちゃんが私を抑えて、きよちゃんが上に乗る。






「いやぁぁぁぁぁぁぁあぁああああ」



「筋肉が凝り固まってますからしっかりほぐしましょうね！」






これはまずいです最悪骨が折れるとかないですか、それ以前に筋肉千切れますって。









「柔軟性が高まると怪我しづらくなりますからねー」




遠くで楽しそうに胡蝶さんが声をかけてきた。








「なんで笑ってるんですか…！」


「ふふっ、頑張ってくださいー」





涙目で訴えるも、楽しそうに笑うだけ。





楽しんでます？？









「開脚しますね！」



「ヒィィィィィッ」





背中をほぐし終えて次は股関節、無理だって身体変形するって。





頭の中で警鐘が鳴り響き、三人が離れた隙に一気に駆け出した。






「あ、逃げないでください！」



「無理だよ身体曲がっちゃ…う”っ…」








三人から逃げて回ると出入り口のところで誰かにぶつかる。









「霞柱様！Aさんを捕まえてください！」


「A…？」




「無一郎君…？」









ごめんなさい、と謝って鼻を摩っていると、彼は私の首根っこを掴んでこう言った。








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「Aって、この人？」

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