58話 ページ8
「足が挟まって動けない！痛い…痛いよ！！」
「大丈夫、必ず助けるからね」
相手は子供、不安にさせて出血を酷くさせない様にまず安心させる。
「よいっしょ…」
男の子に乗っかる瓦礫を退かすのは、案外簡単だった。
「その瓦礫を退かしたら…う"わぁぁあ"ぁぁ！！……あ？」
「バランス良く保たれていましたね。あの瓦礫…」
「…予測していたのか…」
「はい。でも壊すしか脱出方法がなかったので、少々手荒な真似をしました。……よっ…と。」
シールドを膨張させて、乗っかる瓦礫を吹き飛ばし、男の子を抱えた。
「自身の個性を理解した上での行動、プラスだな」
マジで子供かこの子。
なんか全員洸太に見えてくるんだけど。
「すぐに手当……っ〜〜！」
「うわっ！！」
いきなり私の手元から離れた、抱き上げたはずの男の子は、背中を強打した。
「ごめんなさっ……」
救護場所は、酷く冷えていた。
多分、ヴィランを想定した人たちと戦ってる轟の個性。
「Aちゃん！！」
「デク、この子を救護所にお願い！足を怪我してる」
「わ、分かった！」
私は別の事に力を注げる様に、来た道を戻った。
「途中で投げ出す…減点だな。」
________
「はぁっ……まずい…」
轟の個性一つでやられたわけじゃない。
「A！このおじいさんとおばあさんにシールドを！瓦礫全部浮かす！」
「了解」
個性だって使える、体力だって残ってる。
「立てますか？」
「立てるわけないじゃろ！両脚踏まれてたんだ！！」
「…すみません、お茶子、浮かせて行ける？」
「え？う、うん！」
ただ、冷えると痛くて堪らない。
「二人もいるのだから分担して運んだ方が円滑だ、その判断はイマイチだねえ」
神野でのリベンジ戦だって意気込んでたのに、
「A…何か様子可笑しない…？」
「……っ…えぇ。」
神野でやられた左腕が、刺された腕が、
「ぐっ……、っそ…！！」
痛くて、堪らない。
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きゅうり - お幸せにぃぃぃぃ！！！ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
納豆ジュース(プロフ) - とっても面白くて、文才がある方だなと思いました！2人の子供の話とかも見てみたいなと思ってしまいました！可能なのであれば、続編（子育て編）なども見てみたいです！この作品を作ってくださり、有難うございました！ (2021年2月22日 20時) (レス) id: 0ac0062b99 (このIDを非表示/違反報告)
btobsjcpily(プロフ) - めちゃくちゃ素敵な話しでした！！私も爆豪と結婚したいっ！！ (2020年12月8日 12時) (レス) id: aee8efac93 (このIDを非表示/違反報告)
爆豪ファンクラブ - ですね〜 (2020年11月9日 21時) (レス) id: 0ceb3868db (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 爆豪の奥さんなったら幸せやろなぁ (2020年11月9日 21時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2018年12月8日 1時
