73話 ページ26
「シンリンカムイ好きだなぁ…駆けつけるのが速いんだよね」
「最近じゃホークスだろ」
「あー、なんかあの人ズルいよね。非の打ち所がないっていうか」
「テメェは非の打ち所しかねぇな」
「ないわ！！」
てか出ていけよ。とかっちゃんの背をゲシゲシと蹴った。
「あ？お前のモンは俺のモンだろ」
「このセリフがここまで似合う人そうそう居ないわ。」
てかもう12時回ったよ。
明日になっちゃったよ、はよ出て行けや。
「てかなんで私のモンがかっちゃんのモンなのさ」
「ツッコミが遅ぇ。」
「じゃあかっちゃんのモンは私のモンね」
「物々交換じゃねぇんだよ」
謹慎中で暇なんですね。分かります。
てかお前のモン話で思い出したけど私かっちゃんからあまり贈り物を頂いた試しがない。
いや、ある事にはあるんだけども。
「かっちゃんさ、私にあんまプレゼントくれないよね」
少女漫画的展開だとクリスマスにネックレスとかマフラーとか…誕生日にもアクセサリーとかさぁ…思い出に残るものくれるよね。
「あ"？やっただろ。中三なんて奮発したわ」
「怒らないで。待って。それはお互い様って事で。」
そうそう、中三で朝学校行ったら3年生のフロアの階段の上で仁王立ちしてるかっちゃんが居たんだよな。
デクと悲鳴上げて別の階段へ向かった。
「てか誕生日に入試問題集山のようにもらった私はどういう反応するのが正解だったの？」
年に一度の誕生日に年に一度の高校入試対策頂いたわ。
「テメェこそ俺の誕生日プロポーズされたら買う雑誌だったじゃねぇか！！」
「その節はごめん。でも今年のは良かったでしょ？」
4月にあげたやつ！と笑うと、笑うと、鼻で笑われた。
「まぁまぁ」
「今すぐ返しな」
オールマイトの数量限定マグカップ。
「悉く俺を避けてたのにプレゼントだけは律儀に渡して来やがって。ババア経由で」
「マジどういうテンションで渡せば良いか分からず春の風に揺られて1時間近くあんたの家の前で粘ったわ。」
「頭悪すぎんだろ」
もう少し申し訳なさそうな顔しろよ。
「じゃあ20歳の誕生日は奮発しよ。」
「だりぃ」
「え、嘘…やってくれんの？ありがとう。じゃあ20歳の誕生日楽しみにしとくわ」
「都合の良い奴だな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1575人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きゅうり - お幸せにぃぃぃぃ！！！ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
納豆ジュース(プロフ) - とっても面白くて、文才がある方だなと思いました！2人の子供の話とかも見てみたいなと思ってしまいました！可能なのであれば、続編（子育て編）なども見てみたいです！この作品を作ってくださり、有難うございました！ (2021年2月22日 20時) (レス) id: 0ac0062b99 (このIDを非表示/違反報告)
btobsjcpily(プロフ) - めちゃくちゃ素敵な話しでした！！私も爆豪と結婚したいっ！！ (2020年12月8日 12時) (レス) id: aee8efac93 (このIDを非表示/違反報告)
爆豪ファンクラブ - ですね〜 (2020年11月9日 21時) (レス) id: 0ceb3868db (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 爆豪の奥さんなったら幸せやろなぁ (2020年11月9日 21時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：だむい
| 作成日時：2018年12月8日 1時
