21話 ページ21
「山茶花、ペース落ちてるぞ」
「…はぁ……っ……テンションも落ちてます」
私にとって個性の底上げは、体力をつける事。
疲れづらければ、より強力なバリアを張れる。
「中学の比じゃないんだけどーー」
3時間ぶっ通しで、足場の悪い山道を走らされてる。
「…まだまだ元気だな。普通疲れて言葉も発せないぞ」
「このくらいなら平気ー…はぁっ…」
なんて言って、私は山を登っていった。
_______
この道は私のランニングコースではない。
来た目的は一つ
「やっほー少年」
「…………」
洸太と名乗る、男の子のもとに来た。
「お前も俺を気にかけて良い気になってんのか」
お前も？
「あぁ、デクの事？自惚れないでくれるー？私は君のことなんて1ミリも心配してないよ」
腰にかけていた水を飲み干した。
「……は？」
「え、何？心配して欲しいの？」
「んなわけねーよ！」
倒れこむように大の字に寝転がった。
ただの運動部みたいなトレーニングで割と楽。
運動能力はもともと悪くないからね私！！
「何しに来たんだよ」
「サボり〜」
「俺の秘密基地から出ていけよヒーロー風情。」
「…ヒーロー、嫌いなの？」
「個性を伸ばすとか言って気味が悪い…そんなにひけらかしたいかよ、力を！！」
「別に、ひけらかしたい訳じゃないよ」
状態を起こして、洸太を見つめるが、彼は私と一切目を合わせなかった。
「雄英だとか豪語してる奴らなんてみんなそうだろ。体育祭で注目集めるために必死だったじゃねーか」
「嫌いなわりに観てくれてんだね」
「マンダレイが見てただけだ！！」
今の時代、ここまで直球にヒーローを嫌う人は珍しい。
「見てくれてたなら分かるかも知れないけど、私、体育祭第一種目で落ちたよ？」
「だっせ」
「USJ襲撃事件の時も居合わせてなかった」
これもニュースになるから知ってるでしょ？と顔を覗き込んだ。
「実際ヴィランと戦ったクラスメイトとは、経験の差がどんどん開いてさ、参っちゃうよね」
そう苦笑いすると、洸太はつまんなそうな顔をした。
「興味ねえよ、俺はヒーロー目指してるような気持ち悪い奴らとツルむ気ねぇっつってんだろ！出てけよ！！」
「別にヒーロー志してないから君と喋ってんでしょー。」
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宇治抹茶(プロフ) - めっちゃ感動します！！！何回読んでもきゃぁああああってなる！！！！！ (2018年12月9日 22時) (
レス) id: efb3387533 (このIDを非表示/違反報告)
カリカリうめ(プロフ) - さいっこう！私得すぎる！ありがとうございますぅぅう (2018年12月8日 1時) (レス) id: 5501794369 (このIDを非表示/違反報告)
恭弥君尊き - ふぉぉぉぉぉ！とうとうくっついたかこの二人〜！ (2018年12月7日 22時) (レス) id: 7d77e3de06 (このIDを非表示/違反報告)
めいこ(プロフ) - オールアラビア語で返信してほしい！って思ったんですけどそもそも私がオールイングリッシュ無知でした。ありがとうございました。 大量更新楽しみにしてますぅ！！！！！！yea！！！！！！！！（最初で最後の知恵） (2018年12月5日 11時) (レス) id: 3eeae63cbd (このIDを非表示/違反報告)
リゼ(プロフ) - コメ失礼します！！！かっちゃんが他の男と仲良くする夢主にもやっとする感じの展開がよみたいです！いつも楽しみにしてます更新頑張ってください！！！ (2018年12月5日 0時) (レス) id: 3eedcddf40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2018年11月12日 22時
