【名探偵コナン】小学時代の旧友がイケメンになっててシフト被ってる。

42話 ページ42

「Aさんごめんなさい…」


「せっかく楽しませようと思ったのに…」


「俺のせいだよな…」








ドヨーン、そんな音が聞こえそうなほど子供たちは凹んでいた。


そしてここはポアロ







「気にしないで、無事でよかったよ」




遊園地の雰囲気楽しめただけでも十分楽しいじゃんね、とみんなでオレンジジュースを飲んでいた。



哀ちゃんは具合が悪いと家にいるらしい、あとでゼリーでも買っていこう。









「おぉ、コナン君から電話じゃ」



『観覧車で彼女が何か言っていたみたいなんだけど、わかるか？』






「おーーーい待て待て子供たち。私を置いてなーに観覧車乗ってんの」




「言い訳させてください！！」

「深いワケが！！」




「浮気かぁぁ！」






私が迷子になってベルモットと話してコナン君と哀ちゃんとフラフラしてるあの間に？


元太君落下、ダーツとかのゲームもやって観覧車にも乗ったらしい。









「あ、えっと内容はメモしてあります！スタウト、アクアビット、リースリング」


「アル中！？」






やだ小学生の前でそんな酒に貪欲！！と私が口を押さえると電話口から慌てた声がした。







『安室さんに代わって！！』


「今日もいないですよー」




梓さんシフトでーす、と頬杖をつきながらオレンジジュースを飲んだ。






安室さん、いないんだよ。





ごめんねコナン君、きっと私のせい。










『A姉ちゃん、安室さんと連絡取れない？返事がなくても既読は？お願い、もう一回連絡を、』

「コナン君」









そんなの、私だって会いたい。




小学生に言ったって、どうしようもないんだけど。








「……連絡してみるね、返事あったらコナン君にも言うからね」




優しく、温厚に。










感情を押し殺して。









_







_






(…全然、連絡なんてないわよ。)



(私がポアロをやめたら、戻ってくるのかしらね)

43話→←41話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す