【名探偵コナン】小学時代の旧友がイケメンになっててシフト被ってる。

5話 ページ5

まぁ、なんやかんでキッドを見に行く予定は出来た。





問題はそれ以前のことでさ





「どうしたの？もう上がっていいんだよ？」


「外に出たらダメなの。」






帰りの身支度も済んでいるのに、ドアの前で立ち尽くす私に梓さんは不思議そうに首をかしげた。








「安室さんが待ってるよ？」


「だからだよ。」




まさにそれだよそれだけのために20分もドアの前で立ち往生してるのよ。




知り合いヅラしてくるくせに何か隠してるような…、わざわざ帰りを待たなくても良くない？







「……ふぅ、それじゃあ梓さん、お疲れ様でした」


「お疲れ様ー！」






バイト中に高校で一緒だった安室です！とか言ってくれたらすぐ分かるのに。



いや、これだけ考えても安室なんて男は知らないからなんとも言えないな、顔に見覚えはあるのだけれど。








「お疲れ様です、Aさん。」



「しつこいです」





思ったことをもう全部口にしようと思い切って対峙した。








……こいつの所為で


友達とのランチ、映画、遊園地…






いくつドタキャンした事か。






「私はあなたみたいな自分の仕事に責任を持てないような人は知りません…！」






その日になって急にお休みって、梓さんも私も自分の予定があるのに。



一体どこでなにをしているのかは知らないし興味もないけれど、







「待ってもらって申し訳ないですが話すことはないです」


「僕はあります」




なんでそんなケロッとしてるの？？


もうそのメンタルはなんなの？







「それなら休憩時間に話してください」


「ここでは少し言い辛くて」





どんな話よって。









「今は労働時間外です、貴方と話すのは仕事の話、プライベートでまで都合の良い人になりたくない」



きっと悪徳商法とかツボとか売りつけてくるようになるのよ(偏見)



でも確かに言えるのは、私はこの男の印象が死ぬほど悪いし、良くなる見込みもない。








「それでは、さようなら！！」



「あっ、ちょっと待ってください…！」








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(はっ…はぁ…はぁ…)









(逃げ足速いな…)

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