13話 ページ13
毛利さんは沖野ヨーコちゃんの歌番組の為帰宅し、コナン君もアガサ博士に用があるとの事でさっき店を後にした。
残った私と蘭ちゃんはというと、
「それでそれで?」
「私の事を難事件なんだーって…そ、それで……」
恋バナをしていた。
蘭ちゃんはもう身内同然だからもうキャッキャしながら話に花を咲かせていた。
新一君は何度か会ったことある程度だけど、蘭ちゃんのことを心底心配してる感じだったなぁ…
「あの高校生探偵が幼馴染なんて…しかも相思相愛って。」
「そんなんじゃあありません!!」
心洗われるわあ。
「どっかほっつき歩いてますけどね」
外は未だに土砂降りなのに、雷の音さえ気にならないくらい楽しい話。
おばさんが高校生と恋バナする世界線良いね。
「Aさんは、好きな人とかいないんですか!?」
「いないのよ〜」
「えーっ、こんなに美人なのに!」
「この褒め上手め、欲しいものあったら言いなさいっ」
なんでも買ってあげちゃう。と可愛い蘭ちゃんを愛でていると続けて彼女はこう言った。
「安室さんとか!」
「撤回しなさい今すぐ」
ごめんなさい、なんて謝られたら秒で許すよね。羨ましい新一君、早く帰ってきなさい。
「ずっと好きなのかぁ〜」
「かっこいい人とかは沢山いるけど、やっぱり気づいたらアイツを見てると言いますか…」
「くっ…!!」
キュンとして机に伏せた。
「もー!次はAさんの初恋聞かせてくださいよ!」
「この大恋愛の後に言う勇気ないよッ」
「小学校とかで絶対気になる人居たでしょ!」
小学校かー、そういえば妙に仲良さげに写ってた男の子はいたな。
確か、降谷零。
「もうこの歳になるとほとんど記憶にないのよね〜」
でもなぜだか、あの人の名前は温かい。
「えー、絶対いましたって!」
「ガキ大将から私を庇ってくれてた人なら居た気がする」
かっこいい!なんて目を光らせる蘭ちゃんに苦笑いした。
「多分、蘭ちゃんより弱かったよ」
ガキ大将に噛み付いてたけど、相手数は多いし、もちろん毎度彼の完敗。
「それを分かっててAさんを守るって、素敵です」
とっても勇気が要ることだと思います、なんて。
「……そうだ」
「え?」
「あ、ううん。なんでもない、そろそろ閉店よ〜」
あの人は確か、私のヒーローだった。
3490人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩豊(プロフ) - 控えめに言って凄く面白いです!まだ登場してないキャラの(もちろん登場済みのキャラも)活躍を楽しみにしています(*^^*)続きを心から待ってます! (2022年10月10日 14時) (レス) @page48 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
未悠(プロフ) - 本当だむいさんが作る作品全部好きです。 (2022年6月18日 17時) (レス) id: abbd0293bd (このIDを非表示/違反報告)
ぱんぴー(プロフ) - これ、リメイクしていってるんでしょうか? (2021年5月20日 2時) (レス) id: ddd3529158 (このIDを非表示/違反報告)
さつむいこん(プロフ) - コナン無知の為Googleと首っ引きで読ませて頂きました(6割ニュアンスで読んでます、すいません) ちょうど「むしろ清々しい」読み返してた所だったので運命感じました…。もうずっと推します、占ツク1の推し作者様なんですっ!!無理のない範囲で更新頑張ってください。 (2021年5月3日 6時) (レス) id: 423a130570 (このIDを非表示/違反報告)
白亜(プロフ) - パラグライダーではなくハンググライダーでは無いでしょうか〜 (2020年4月12日 21時) (レス) id: 6d6e512c02 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:だむい | 作成日時:2018年4月15日 21時