【名探偵コナン】小学時代の旧友がイケメンになっててシフト被ってる。

15話 ページ15

「上がりました」





「黙って食べてね」

「喋らせてください」






不本意だけども彼を家に連れてきた。




そして風呂場にぶっ飛ばした(マジ)までは良かったが、会話が滞るなぁ。








「床かソファで寝てね。」


「はーい」






なんか家に帰したらまた怪我しそうだし、買い出しの荷物重いから運ばせたために泊めてあげる事にした。



なんと安室達の夕飯付き(美味)








「…痛む？」


「いいえ、これくらいなんてことないです。」






なんてことない傷じゃあ無いと思うけど、と零してソファの横をポンポン叩いた。




「手当てしてくれるんですか？」



「自分でする？」


「いえ、お願いします」







袖をあげて、小ちゃい切り傷に、綿に染み込ませた消毒液をポンポンつけて、絆創膏を貼った。



もう少し袖をめくると、ずっと大きな傷が姿を現した。







「え…？」



覚えたのは、不安。







私が思っていた"切り傷"って、紙で指を切ったとか、草むらで腕を切ってしまった、転んで擦りむいた。とか…その程度のものだった。





ただ、今目の前にある"切り傷"は、紙なんかより、草なんかより太くて、何か…鋭利なもので切られたような、




傷口の形状は見たことないけど、まるでナイフの様で。








「ここの傷はいいです」



「あっ、うん…」






こんな傷の、正しい手当ての仕方がわからない。






「…消毒液って、つけて大丈夫？」



「いいですって」

「かけまーす。」






強情な安室透の腕を押して、消毒液をぶっかけた。







「い"っ…！もう少し丁寧に出来ないんですか！？」


「文句言わないでよ。」





ガーゼを貼ったところをベシッと叩いて立ち上がった。






「でもありがとうございます」


「良いから上着て。」


「はいはい」







_





_




(力持ちだと思ったけど、やっぱりすごい鍛えてる…)




(……あぁいやだ、不覚。)

16話→←14話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す