迂闊に泣きそうになる ページ30
その後、焦凍と爆豪の戦いを見ていた。
熱もだいぶ引いたぜ…
熱っていう熱じゃなくてただの体温だから冷やせば元に戻んのよ、
焦凍は、左を使わないで呆気なく爆豪に負けた。
私は左を使ってない焦凍に負けた。
みんなに、一位になったよ。って報告したかったな…
「それでは表彰式に移ります！」
オールマイトがメダルをくれるらしい。
「３位おめでとう！」
「ありがとう、ございます。」
「３位で悔しがるか…君は強くなるよ！」
グッとハグされてメダルをぶらつかせた。
「疲れたねー！」
「本当だよー…」
伸びながら透と歩く。
「ぁ……」
焦凍パパに会う。
透は人混みだから、と体操着を脱いだのでどこにいるかわからない、横にいるのかな。
準決勝で爆弾使わなかったの怒るかな、情けない試合した事、怒ってるかな…
「………！…………ぅぅっ……」
何も言わず、私の頭に大きな手を置いた。
撫でるわけでもなく、ただそっと置いただけ。
個性の体温故に暖かいだけのハズの焦凍パパの手が
「来賓者の出口に迎え、すぐにだ。」
妙に暖かかった。
「まだ荷物取ってない…」
「焦凍に頼めばいい、お前はそっちへ迎え。」
あぁ、透横にいたんだ。
手袋をした透が親指を立てて来たので私は少し速足に出口へ向かった。
「A」
色んな人に押されながらやっと出てきた出口で私を呼び声がした。
くるりと振り向く。
「おばあちゃん…！」
寺井ちゃんに押され、車椅子に乗ったおばあちゃんは笑っていた。
おばあちゃん、私の唯一の血縁。
「いい試合でしたよ、強くなりましたね。」
「…………うん。」
「嬉しかったわ、Aが…あの人の個性も使ってくれて。」
「なんで？水流家の恥でしょう。」
「いいえ、家系に囚われる事なく戦う貴方が素敵でしたよ。」
「……そう…」
「お使いなさいな、何にも縛られず、何にも囚われず、貴方の個性を。」
私の個性。
「…うん、そうする。」
私にしゃがむよう促すおばあちゃんは、私の頭を優しく撫でてた。
「こんなに大きくなって、耳の形がおじいちゃんそっくりですよ」
「何それ〜！」
「焦凍君もカッコよくなって…幸せにね」
待て、なんだその交際してます感。
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ガミ。(プロフ) - 轟氏………… おかわいらしい (2017年7月12日 18時) (
レス) id: b9ea51834d (このIDを非表示/違反報告)
だむい - *りんりん*さん» 大変長らくお待たせいたしました！更新頑張ります！可愛らしい轟君を見届けてください！ (2017年3月21日 21時) (レス) id: 320f3f2ed0 (このIDを非表示/違反報告)
*りんりん* - 海外に行けるなんて凄いですね！ 更新待ってます！ (2017年3月16日 21時) (レス) id: 80a40f84b1 (このIDを非表示/違反報告)
*りんりん* - だむいさん» なんか…… もう神ですね、← キャラも小説も作者さんも。 もうこの小説大好きなんですよ！ なんか幼馴染みでこういう距離感の二人が好きなんですよ！ 轟くんの可愛さとイケメンさとかっこよさが溢れてます。 (2017年3月14日 22時) (レス) id: 80a40f84b1 (このIDを非表示/違反報告)
だむい - *りんりん*さん» お忙しい中本作を閲覧頂きありがとうございます！コメ返しが面倒臭いなんて滅相もない！今後ともよろしくお願いします！ (2017年3月12日 22時) (レス) id: 320f3f2ed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2017年2月15日 23時
