意外と潔い ページ29
ここまで勝ち進むとほぼ休憩ナシか。
「いひひ…」
笑みを浮かべて入場門から出る。
『お互いヒーロー家出身！エリート対決だぁ！
轟焦凍VS水流A！！』
スタートの合図で互いを見つめる。
どう動こうか。
「……ふむ。」
色々水を出してフェイントかけながら焦凍に近づく。
「うぇぇぇぇ……」
そんな情けない声を出しながら焦凍から離れる。
とりあえず視力は奪った、これの制限時間は私の体内環境が悲鳴をあげるまで。
「ぅっ……」
この吐き気は本当に酷い…
『苦しそうな水流ー！だがこれは轟圧倒的に不利！うぉぉ水流うぉぉぉお！！』
『実況に私情挟むな。』
「水流一族でもずば抜けては個性の汎用性が高いな。」
「だけどさっきの大爆発はなんだ？」
「あんな個性あるなんて聞いてねぇよな」
吐き気に押されながら涙目で蹴り飛ばす。
そのまま水圧で押し切ろうとするが私の水は瞬時に凍らされる。
「前か…」
凍る前に手を引いて息を吐く、ヤッベ吐きそう。
『見えてねぇハズの轟、ピンポイントで水を凍らせたァァァ！！はえぇぇぇ！』
「何回戦ったと思ってんだよ。」
「そうだったね」
焦凍の視力が戻る。
「…さっさと蹴りつけるぞ」
飛び出す焦凍に大量の水で押し切る。
「…悪りぃ、下だ。」
「っ…………」
ピキピキと凍る足元をぼやっと眺めていた。
『水流さん行動不能！轟くん決勝戦進出！』
『轟炎を使わず水流に勝利ー…水流ぅ…』
『あからさまに悲しむな』
「早く溶かしてよ。」
「悪りぃ」
しゃがんで焦凍を呼べば静かに氷を溶かしてくれた。
「……っ…ぶねぇ…」
ふらつく私を支える焦凍。
「あちぃ…慣れねぇ爆弾大規模で使いすぎなんだよ」
「焦凍だって体操着燃やしてたじゃん…」
爆弾の威力は自身の体温で上下される。
使えば使うほど、規模が大きいほど私の体温は急上昇する。
私全面的に個性の影響受けすぎて…
右手を私のおでこに添える焦凍、冷たくて気持ちー…
「まぁ地面全体爆発させたらこうもなるか…」
「めっちゃ高温だよね、自覚してる。」
「このまま俺と戦ったと。」
「どっちにしろ勝てる試合じゃなかったよ、いやまぁ次は絶対勝つけどね。もう負けないから。」
「熱上がるから喋んな」
「理不尽」
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ガミ。(プロフ) - 轟氏………… おかわいらしい (2017年7月12日 18時) (
レス) id: b9ea51834d (このIDを非表示/違反報告)
だむい - *りんりん*さん» 大変長らくお待たせいたしました！更新頑張ります！可愛らしい轟君を見届けてください！ (2017年3月21日 21時) (レス) id: 320f3f2ed0 (このIDを非表示/違反報告)
*りんりん* - 海外に行けるなんて凄いですね！ 更新待ってます！ (2017年3月16日 21時) (レス) id: 80a40f84b1 (このIDを非表示/違反報告)
*りんりん* - だむいさん» なんか…… もう神ですね、← キャラも小説も作者さんも。 もうこの小説大好きなんですよ！ なんか幼馴染みでこういう距離感の二人が好きなんですよ！ 轟くんの可愛さとイケメンさとかっこよさが溢れてます。 (2017年3月14日 22時) (レス) id: 80a40f84b1 (このIDを非表示/違反報告)
だむい - *りんりん*さん» お忙しい中本作を閲覧頂きありがとうございます！コメ返しが面倒臭いなんて滅相もない！今後ともよろしくお願いします！ (2017年3月12日 22時) (レス) id: 320f3f2ed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2017年2月15日 23時
