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4話 ページ4

「かっ……………」


勝己って呼ぼうとしたのか、かっちゃんって呼ぼうとしたのか分からない。



ただ、目の前のヘドロを見て、怖がってる自分がいる。足が震える、口元を押さえた。




「ごっほぉぇ…く…くるな…!」


「かっちゃ……!」



近くのヒーローに私だけ救助された。


ねぇなんで手を出さないの?ヒーローでしょ。名の知れたヒーローだろお前ら。


そんな穢れた思考が頭をよぎる。




勝己が抵抗してるお陰で周りは火の海。

暴れて、踠いてる。



どうしよう、どうしようどうしよう




「かっは………!」



苦しみ踠く幼馴染を前に


焦りと不安と恐怖で体が震える。



私の破壊は物体に効くもの、液体のようなヘドロ個性には効かない。





それでも


「かっちゃん!!」





助けなきゃいけないと思った。


「おい君!」
「その女の子を救え!」



ヒーローに羽交い締めされ行動が制限される。


「はなせ…」


ヒーローをキッと睨みつけて宙に浮かせる。

「なっ!?」



目が発動条件でよかった。




「なんだお前、いい個性持ってんじゃねぇか」

「ははっ知ってる」


数秒、酸素を吸う隙を与えるんだ。

かっちゃんを助けることから考えよう。




「てかお前きったねぇな」


「あ"ぁ!?」




「おいヒーロー浮かせてるのはあの女の子か!?」
「捕まってる子の友達!?」
「ヘドロもそうだけど火の中に飛び込むなんて…バカだろ!!」



じゃあ手を貸せクソモブが!!



「あーあ!汚いヘドロ!!」

「テメェ!!」


かかった。


私に飛びつくヘドロから逃げもしないで棒立ちする。


ダッサ、私。


「……………」



「…この女も悪くねぇ個性だな」





そう言うとヘドロは納得したように私に巻きついた。


きめぇぇぇぇぇぇ!!!!!



「上着返しとくわ」


最後に学ランを投げた。




「ぉえっ……」


想像以上に苦しい。



よくこんなの耐えてたなぁ…あ、やばい三途みえる。




「おいA!何してんだテメェ!!」



おう爆発すごいぜ


いやーなんだよ私のこと嫌いなら助けるなよ。



………待ってできるならやっぱ助けて。




三途か目を逸らして横を向けば出久がこっちに向かって走っていた。

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みけ - 最近よみはじめた!おもしろい(*´∇`*) (2020年5月22日 22時) (レス) id: 0177940e7e (このIDを非表示/違反報告)
朝希 緑(プロフ) - なんつーかもう二人の会話のテンポが良すぎて腹筋崩壊ww (2017年11月13日 16時) (レス) id: 13e1f6c34b (このIDを非表示/違反報告)
メガネリズム(プロフ) - 1話でも充分でしたが、2話はもう腹筋破壊ですwwwwww (2017年6月13日 1時) (レス) id: 2d71aef3e8 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタク姫(プロフ) - 愛してるよゲームの時にやけが止まりませんでしたwww (2016年10月12日 22時) (レス) id: 1bd5939817 (このIDを非表示/違反報告)
だむい - チョコミントさん» なん…だと!?感謝しかありません!めっちゃ更新するんでこれからもよろしくお願いします! (2016年8月31日 21時) (レス) id: 5b4b37497e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だむい | 作成日時:2016年8月23日 21時

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