【文スト】どうしよう。知らない子供にパパと勘違いされてる。

21話 ページ21

「店員さんが聖書をくれた。」


「私は仏教派じゃよ」


「知らねーよ。」




おでん皆に配る。食えねぇからな。



なんで買ったのか自分でもよくわからん。


てかおでんの発注ミスとかあんのか？



「ぎ！ぎー！！」


近くで銀の名前を呼ぶ声が聞こえる。


女子トイレじゃねーか。




「ぎー！かぁいい！」


「なっ！？A…しー…」




え、銀ってあんな声してんのか？


超意外。



「にーがぎ、どこって」


「本当？」


「きょー、ぎー休い！」


「そんな事も知ってるの」



銀は今日の仕事終えたら家帰んだったな。広津じい(が言ってた。




「ぎ！にーでしょ」


「うん、今度Aも泊まりにおいで」


「やったー！」





え？



ぎーのにー


銀の兄


にー芥川



銀の兄＝芥川



マジで？




てか俺なんでこんなにAの言ってる事を理解できるようになったんだ…！


嬉しいけど！


驚いてて！もうよくわかんねぇぇ！



「マジか…」



マフィアはわかんねぇな。





「そだ、おでんあげる」


「ずっと持ってるそれ、おでんなんだ」


「ぎー！だーこん、にゃく、みつれ！」


「大根、こんにゃく、つみれ…ありがとう。」


「うん！じゃねー！」




「きゃー！」じゃなくて「うん！」に成長した我が子……父さんは嬉しいぞ。

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