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18話 ページ18

「ぱっぱ!ごぉー!」


「A!?」




走って進んでしまうAを死ぬ気で追いかける。



此奴ら銃をも持ってんだぞ!?




Aが進んでいったドアが閉まった。





「………A?おいA!」


「黙れぇぇ中原中也!」
「この先は行かせねぇ!」
「餓鬼も殺れ!」



やめろ。それだけはやめてくれ。


ドアを押さえているであろう下っ端野郎共に怒鳴る。



「今行った子供には手を出すな。わかった俺は異能をも使わない。開けた瞬間俺を縛り上げろ。」




人質が別の人なら隙をついて潰せる。

だがAとなれば話は別だ。



大人しくするしかない。



「きゃぁぁぁ!あぁぁぁ!」


何時もの笑い声の悲鳴とは違う、恐ろしいものを目の当たりにしたような、酷い逃走、闘争心から発せられる様な悲鳴が耳に入る。




悪い事の想像が止まらない。


気づくと俺は縛られていた。




「ぱー…」


床に転がるA。




腹の底から何かが煮えた…ドス黒いものが喉から出そうだ。



言葉にもできない、行動もできないこの感覚はなんだ。




「テェメェェェェェェェ!!」



周りの奴らを蹴り飛ばせば全員銃を構える。




「んきゃぁー!」


「え?」



縛られて転がっていたはずのAは元気に走り回っていた。



発砲された銃弾を異能で地面に落とす。



「A大丈夫かぁぁぁ!」


「だじょー!」



太いロープだから、幼いAの細い腕は結び目からすり抜けたのか。



「無事でよかったー」


「ぱっぱ、ひもとれなーい」




俺の解けない紐を引っ張っているがどうの取れない。



胸ポケットにナイフがあるな。



「A、俺の胸ポケットからナイフを取ってくれ。」



首を傾げるAに顎で此処だ此処。と言うと納得した様にナイフを取り出した。



「Aがじがじやるー!」


「いや下手すりゃ俺に刺さるわ。」


「だじょーぶ!」



すげぇ身の危険を感じるぜ。



「ぱっぱうごかない!」


でもまぁ、信じてやってもいいかな。




「じゃあ頼む。」


「らじゃー!」



ラジャーなんて言葉覚えたのか。


なんか嬉しい。

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ルラ - 中也がどんどんロリコンに、、、。夢主尊 (2022年5月22日 18時) (レス) @page23 id: 58625759fa (このIDを非表示/違反報告)
Komachi(プロフ) - 主様の物語全部まじで好きです!!!更新いつまでも待っております!無理せず頑張ってください! (2022年3月28日 21時) (レス) @page23 id: 286de14237 (このIDを非表示/違反報告)
ミカンチャン(プロフ) - 平和すぎて涙出てきた (2021年12月30日 21時) (レス) @page23 id: bf3a83fab0 (このIDを非表示/違反報告)
眠夢_(プロフ) - すっき尊きマジ無理しんど (2021年2月24日 0時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
どこかの人形 - 尊い…ガハッ (2019年8月20日 14時) (レス) id: 17610c9081 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だむい | 作成日時:2016年7月22日 1時

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