なんか同期が小さくなった。【芥川龍之介】

6話 ページ6

「じゃあ其処で資料読みなね。」



私の机の端で、両手で大きく資料を持ち、読んでいる。



口がきゅぅっと閉じられて目を大きくしてみている。



本当に人形みたいだなオイ


なんて言うか…紙を置くための置物みたいな。




「ねぇ本当に行けるの？
その件は黒蜥蜴に任せて、人虎に専念しない？」


芥川「うむ…」




あまりその姿で動くのはリスクが高い気がする。



芥川「あぁ、お前に長々と歩かせるのは気が引けるな。」


「おぉーわかってるねー。」



なんだ、優しいじゃん。



私はカバンからチョコブラウニーを取り出し食べる。


お腹すいた。




芥川「太るぞ。」


「食べる？」


芥川「要らぬ。」



でしょうね。龍之介が好んでお菓子食べるとかないし。



「昨日暇だったから作ったんだよねー。」


芥川「食べる。」



「急に何、まぁはい。」


欠片の部分を差し出すと龍之介はそれを口に含む。



私にはカスみたいな部分だけど龍之介には結構大きいサイズ。




芥川「美味いぞ」


「それは良かった。」






そしてまたパソコンと向かい合う。




芥川「わかるかA…僕は一人でいるとこの迷宮に迷い込む。」



「コピーしたいならそう言えばいいでしょ。」



私が掌を出すとそこにピョコリと飛び乗る。



そして別室へ。




「今日夜ご飯何がいい？」


芥川「シチュー」


「食べるの大変じゃない？」


芥川「ハンバーグ」


「もっと大変だと思う。」






芥川「ピザ。生地から手作り。」




何こいつ注文多い…



「生地からか…まぁ楽しそうだしやろっか。」


芥川「おー……！」

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