なんか同期が小さくなった。【芥川龍之介】

12話 ページ12

「クッソビビった！あぁぁぁ…驚いたぁぁ…！」


冷蔵庫に抱きついていた。



芥川「元の大きさだな。」

「いや抱きつくな。」


芥川「いいではないか、最近では貴重な姿だ。」

「本当それね。」




「この服の仕組みがマジ気になる。」


ただ龍之介がリアルな馬のエプロン着てる事に吹き出しそう。



耐えろ……



芥川「どうした、顔色が良くないぞ。ほら飲め。」


お前わかってやってるのか。

いや唯の天然か！？



ここでお茶渡すとかふざけ…


「ぶっふ！」

芥川「ど、どうした…！？」


「な、何でもないっす…」


震えが治らない腹筋をさすり、ケーキの様子見。




「あ、生クリーム作ろ！………んあ。」


メレンゲ作りで使っていたハンドミキサー。

水没いたしました。



芥川「…………」


憐れみの目で私を見る龍之介。



「さぁ男の出番だね！」


泡立て器とボールを持たせる。



「さぁ混ぜろ！今のお前ならいける！」


今のお前なら！





芥川「幾ら混ぜても液体だ……」


「いけぇぇー！」




と、2、30分が過ぎたでしょうか。




「わぁぁぁ！！」


美味しそうな生クリームがボールの中に。

凄いよ！手でこんなに！



生クリームを手で作るなんて…龍之介の訓練キツイのかな…



まぁその龍之介はそこで死んだように転がってるし。



「お疲れ様です。」


静かに頭をさげると龍之介は私の頬を持ち上げた。




「何で御座いましょう。」


芥川「褒美があっても良いだろう…」


「っ！！」






龍之介ー、生クリーム味見したな？




甘い味がするよ。

13話→←11話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す