彼女が可愛いから婚姻届貰ってくる。【中原中也】

13話 ページ13

仕事帰り。


あぁつまらなかった…



そう遠い目をしながらドアを開けた。




「おかえり中也！今日ね！近所の猫を見たんだよ！」



あぁ……最高の癒し。



中原「そうかそうか」



「それでね！一緒に喋ってね！」


中原「おう……お？」



喋って……そうか、Aは動物と話す能力か？


いや、違う。



「そしたらニャーってね！」


ただの天然なんだ…！



まぁそこはいい。



中原「もう一回やってくれ」


「ん？何を？」


中原「ニャーだよニャー」


「あはは！中也がニャーって言ってる！かあいい〜」



俺に抱きついて頬をスリスリしている。


クソ可愛い。




中原「それで？」


「んふふー…にゃーっ！」



別に鼻血は出てねぇよ。



別に出てねぇよ！




ただ無言で抱きついただけだし。



「今日はね何時もより中也に会いたくてね、ずっと待ってた！」


もう駄目だ…婚姻届に名前を書いてもらうしかない。



中原「はぁぁぁー」

俺の癒しよ。

仕事あったことなんて覚えてねぇぜ。




「猫じゃなくて私を好きになってほしい」


中原「んなん当たりめぇだろ。」


「中也は猫好きなの？」



そんな寂しそうに首を傾げるから


触れるだけのキスをした。




中原「Aが好き。」


「ふふっ私も好き！」




可愛い。

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