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こうして再び、巫女として働く日々が
始まった訳だが、

ぶっちゃけ、
私の生活に大した変化は起きていない。

おそ松様と一緒に暮らすって事に変わりは無いし。

今日もまた、私は
洗濯した彼の着物を畳んでいる。

「A。」

ほーら、お呼びが掛かった。

『…はいはい、
何ですかー…

うわッ！？』

振り向いたと同時に、

頭に何かを被せられた。

『…っ、ちょ
何ですか…コレ。』

慌てて顔を上げると、

真っ赤な布が視界に広がる。

「……餞別だ。」

『……へ？』

いかにもお高そうな、綺麗な着物だ。
真っ赤な生地に、金色の美しい刺繍。

口をぽかんと開けて、
頭に？マークを浮かべている私に、

彼は無言で、
煙管の煙を吹きかけてきた。

『……何で突然こんなもの…、
何かあるんですか？』

「…必要だろ。」

『…“必要”って…、

こんな高価そうなもの、
何処に着て行くっていうんですか。

…お祝い事や“結婚式”でも無い限り………』

そう言いかけた所で、言葉が途切れた。

……ん？

ちょっと待て。

…ぇ、

まさか。

『……。』

チラリと向かいの彼を見ると、
そっぽを向かれる。

『…あ、あの……。
これって…、』

「…やっぱり、赤が一番似合うな。」

『…は？

…ぅひッ！？』

腕を引かれ、着物と共に
強引に抱き寄せられる。

「…“挙式”、……するだろ？」

優しい手つきで、唇を撫でられる。

『……はい…？』

思わず目を見開いた。

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久々の更新。

by作者