非公開 (ページ4)

今日:4 hit、昨日:7 hit、合計:85,322 hit

59 ページ4

『_____と、いう訳で、

プロポーズをされました。

……どうしましょう。』

「…ぇ？」

翌日。

未だに現状がよく分からない私は、

おそ松様のお昼寝タイムを狙って、
とりあえず人生相談を受けていた。

本日のゲスト、

カラ松様、チョロ松様。

『私、どうすれば良いですか。』

「…うーん、どうすれば良いだろう…。」

「っていうか、まだ結婚してないのか？」

「ちょっと、何言ってんの。」

"求婚をされた。"

まだ実感が湧かない。

……まぁ、当然ですよネ。

生まれて初めての事だし。

「Aちゃんは？
…おそ松の事、どう思ってるの？」

『…そりゃ、好きですけど…！！

…結婚は、ちょっと早過ぎやしませんかねー…。
私、まだそーいう関係に慣れてないし…。』

「返事は？」

『…一応、保留中にしてます。
中途半端に答える訳にもいかないし…。』

「…そうか。」

『………。』

……どうしよう。

膝の上で寝息を立てるおそ松様を撫でながら、

私は俯く。

「…でも、少なくとも僕は
Aちゃんは妻に向いてると思うけどな。」

『そ、そうですか！？』

「本人には言わないで欲しいんだけど…、

コイツ、かなり君が好きみたいだよ。」

身を屈め、
そっと耳打ちされる。

『え？』

「この間、僕とカラ松とおそ松で、
晩酌をしていたんだけど。

……酔い潰れたおそ松が、

こりゃまた凄くてね。

愛しい君の事について、突然喋り出してさ。」

『…へッ！？』

クスクスとカラ松様が笑う。

「…あぁ、あの時は凄かったなぁ…。」

は？

え、ちょ…

私の知らない所で
一体何言ったんだこの狐は…！？

.

「……俺に殺されたいようだな、テメェら。」

膝上の方から、なにやら聞き覚えのある声。

『…わッ！？

……おそ松様…！！』

いつの間に起きていたのか、

心底目覚めが悪そうな彼が居た。