非公開 (ページ23)

今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:85,326 hit

78 ページ23

悪夢を見た。

しかも凄い怖い夢。

『……ん、？』

…朝か。

ぽわぽわとぼーっとする頭。

…あれ、私何してたんだっけ。

身体がだるい。

『…ぅ、…ん』

ゆっくりベッドから起き上がると、
全身がとてつもなく涼しく感じた。

……え、

何で私、裸なの。

…え、私寝てる間に…なんかされた？

呆然と己の身体を目下ろしていると、

隣から、煙管の煙の香りがした。

「……起きたか。」

『……おそまつさま…？』

そこに居たのは、紛れも無く彼だった。

隣に座ってて、煙管を手にしている。

気休め程度に着た服は
所々がはだけ、素肌が覗いていた。

『………へ、』

「…何だ、ジロジロ見やがって。」

早朝に、男女が共にベッドの中、

おまけに女は真っ裸で男は半裸。

……それに、思い出した……、

昨日、私、
おそ松様に押し倒されて……。

……ッ、

ちょっと待って…ッ、

って事は…、

『ひ…ッ！？』

全身が、焦げるように熱くなる。

大急ぎで私は毛布の中に潜り込んだ。

嘘だ嘘だ嘘だ。

まさか、

え、冗談でしょ？

……私、気絶したまま…、

あのままおそ松様に……、

『……ひぅ…、ぁ…ッ。』

ヤバい、待って。

恥ずかしさ通り越して死にたい。

何も覚えてないし。

ひょっとしたら、
とんでもない事を口走ってたかもしれない。

蹲り悶えていると、

頭上から被った毛布を剥ぎ取られる。

「…何してんだお前。」

『…っ、おそ松様…

酷いですよ！！

私が気絶してた間にこんな事…ッ、』

「……は？」

『ちょ、何トボけてるんですか…！？

…私、まだ処女だったのに…。
まさかこんな形で…ッ、』

「……何言ってんだお前。」

まるで可哀想なものでも見るような彼の目に、
私は思わず彼の胸をボカスカと叩く。

『…しらばっくれないで下さい！！

この変態…ッ！！
人でなし…ッ！！
馬鹿馬鹿馬鹿…ッ！！』

「…あァ？」

『……例えお仕置きだったとしても、

私の“初めて”を奪うだなんて…』

「…全体的に、何の話だ。」

『え、いや、だって…』

「俺はお前の処女なんか奪ってねぇよ。」

『え』