魔王は限界オタク

謝罪配信とそれから ページ46

side ras




｢まず、謝罪させて下さい。ファンの皆様並びに関係者の皆様を不安にさせるような行動をしてしまったこと、深くお詫びします。｣




｢昨日の声明文の通り、だるまいずごっどさんと付き合っているという事実は一切ございません｣




｢偶然街中で会って、ただ友達として買い物と食事をしました。｣




｢現在私に恋人、と呼べる人は居ません。｣




｢今後このようなことが無いよう注意を払うと同時に、皆様からの信頼回復に務めていく所存です。｣




｢この度は大変申し訳ございませんでした。｣



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R｢ぁ...俺...｣




最低な事をした





暴露系YouTuberの配信を見て、嫉妬に狂って、いちかの話を聞こうともせずに一方的に電話を切って




謝らなきゃ、いや、どの面下げて...






や、何も悪くないいちかが何十万人もの前で謝ったんだ、


俺だってちゃんと謝らないと...





少し震える手でLINEを開く










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｢もしもし...｣





いつもより静かな声




R｢ぁ...いちか｣




｢はい、｣




怒ってる...かな


静かな声からは上手く感情が読み取れなくて




でも謝らないと









.







R｢ごめんなさい、俺昨日...｣



R｢酷いこと、しました｣







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｢信じてくれましたか？｣




R｢もちろんです｣





｢ふふっ｣





R｢え｣





｢ごめんなさい、嬉しくて｣





緊張の糸が切れたように良かった〜と笑ういちかがただ愛おしい







｢そんじゅんおっぱ｣




R｢っ...！｣








この子は意味を分かって言ってるんだろうか







R｢いちか｣



｢はい？｣



R｢恋人...居ないんですか？｣





配信の途中にさらっと言ってたこと、






｢居ないですよ｣





｢忙しすぎてね、最後の彼氏は3年前とかかな｣




R｢どんな人でしたか...？｣






しまった、



口に出してから気付いた、聞いてはいけなかったかもしれない


と思ったけど




｢んー...高校の先輩でした、仕事が忙しくなっちゃって別れちゃいましたけど｣




特に気にする素振りもなく答えてくれた



先輩、




R｢そ...か、｣




｢ししょー、｣




R｢はい｣





｢ありがとう、連絡くれて｣






R｢いえ、謝りたかったし、当然です｣





｢明日えぺしませんか？｣




R｢もちろん｣








｢じゃあ、また明日｣






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また明日、




幸せな言葉だ

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