魔王は限界オタク

配信 ページ41

side she




だ｢せっかくだし今夜配信でもしようや｣


｢あ、いいね〜｣





という軽いノリで始まったカジュアルデュオ配信






だ｢うあ！ごめん！やられといた！！｣



｢ええええいや無理無理無理だって！私ヘムロック苦手うわぁぁぁああ！！｣




部隊全滅





だ｢いや突っ込み過ぎた〜｣


｢私も全然撃ち合えなくてごめん〜！！｣





ふとコメント欄を見る



｢ん？｣



@xxk
流石に立ち回りガバガバで草



｢ん”っ｣



ちらほらそんなコメントが


これがコメデターっやつか


今日は師匠居ないしな〜ついに来たな〜...




だ｢れでぃ〜？｣


｢あ、ごめんごめん｣



準備完了ボタンを押すのを忘れていた



嫌だな、続くならブロックしようかな、と思っていたその時



ﾎﾟﾛﾝ



だ｢おっ？誰や誰や〜｣



｢んー？｣



通話に入って来る音



R｢あ、いちかぁ？｣



｢師匠！｣



だ｢なんだRas邪魔しに来たんか？｣



R｢いやいや...｣



いつもより音質が悪いし少し後ろが騒がしい



｢師匠今外？｣



R｢あーそうよ｣



何故外から通話に入ってきたんだ



｢どうしました？｣



R｢いやあのコメント見てて〜｣



R｢いちかの師匠は俺だから、｣




｢ぁ...｣



R｢いちかに教えてない事が出来なくて当たり前だし、それはわざわざ文で教えなくてもわたしから教えるので｣




丁寧な日本語、優しい口調、それ全てを貫通して伝わる怒り




R｢もし一緒にいちかコーチングしたいって方、大会での実績とプレデター最高順位だけおじじに連絡してください｣



私でも師匠でもなくおじじなのね笑



｢師匠ありがとう〜ちょっと気になってて...｣



だ｢いち、配信コメデター来てた？｣



｢来てたの〜ごめんね〜｣



だ｢俺も気付かなくてごめん〜｣





R｢ちょっと待ってくださいだるまさん？いち...？｣



｢あ｣


今日1日呼ばれ慣れすぎて突っ込むの忘れてた




｢ちょ、｣





だ｢うへへ、内緒〜｣




ガキか




｢だーくん...｣





R｢だーくん！？｣




だ｢ちょ、今それで呼ぶなって〜｣





｢うわうざ｣


R｢ぁっ度全部吐いてもらいますからね！じゃあ！！｣




外なのにあんな声を出して大丈夫だろうか、というか絶対なんか用事の直前に掛けてきてんじゃん




私の為に怒ってくれて、


本当、優しいんだよな




だ｢いーち、れでぃ？｣


｢はいはい、てかまだそれでいくの？｣







だ｢いいじゃんいいじゃん｣

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