魔王は限界オタク

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side she






呼び方による身バレ防止のために”いち””だーくん”と伸び合う事を決めていざお買い物へ








｢これ可愛い！｣




だ｢おーめっちゃ似合うやん｣




｢え〜でもこっちも捨てがたい...｣




｢どっちが似合う？｣




掲げたのは黄色の鮮やかなワンピースと、白いシンプルながらも可愛らしいデザインのワンピース





だ｢ん〜...どっちも似合うけどそっちの白い方が天使っぽくていちっぽいかもなぁ｣




｢へ、もうだーくん師匠に影響されすぎだよ〜｣




天使、だなんて



師匠が頭に浮かんでしまう




それじゃあ、と白いワンピースをレジに持って行く




だ｢買えた？｣



｢買えた！｣





｢そうだこの前師匠がね、いちえぺの配信の前に体清める為にお風呂入って鼻血出して頭打ったらしくて〜いや流石に魔王ダサくないかっ...｣





｢...だーくん？｣





頭に手を載せてくるだるちゃん改めだーくん





だ｢あ...いや、｣




だ｢Rasのことは今いいじゃん...｣




｢え...そんな師匠の話してた？｣




だ｢それはもう、ず〜っっと！｣




｢あー、共通の知り合いだからね、ごめんごめん｣




そんなに話していただろうか、


少し申し訳ない





｢ねえじゃあここら辺の美味しいカフェ教えてよ！｣




だ｢お、いいぞ〜｣



だ｢いち、何が好きなの？｣



｢え〜何でも好きだけど...パスタとか！｣



だ｢パスタならね〜...｣








.







.







.








side だるま





パスタが美味しいお店は逆方向ぁ


こっち、と回れ︎ 右させるように背中を押す






ん...？この背中の手ってどうするのが正解？？



手を握る...いやいや！そんな！破廉恥な！！



肩を組むのも変だし....


かと言ってそのままっていうのも...





とりあえず背中から外して行き場のない手をそろそろと自分の横まで戻す






あ”〜俺最高にダサいじゃん〜





｢私ね、たらこパスタ好きなんだ〜！師匠はカルボナーラ好きなんだって〜｣





俺の葛藤なんて知らず呑気に話し始めるいちか


後半は要らねぇ情報だな





だ｢俺はボンゴレ好きやな〜｣




｢え、どんなの？｣




だ｢二枚貝が乗ってるやつ、知らん？｣




｢ん〜正直あんまよく分かってない〜｣



だ｢なんやそれ笑｣





パスタ、好きなんじゃないのかよ





なんとなく抜けてるとこあるんだな





可愛いな






あー...今マジ幸せ

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