魔王は限界オタク

名前の話 ページ36

side だるま




スタッフに呼び止められて通された楽屋


いちかが出迎えてくれて、

Rasも来て、





だ｢可愛いな、｣


｢えへ、｣




可愛い、と零すと

照れ臭そうに笑ういちか



胸が締め付けられる


なんも無い振りをして、ありさかと写真を撮ってるいちかを横目で見ながら楽屋内をうろつく



ん？


見付けたのはなんかの書類





だ｢一ノ瀬...A？｣




｢え！？ちょっとだるちゃん！！｣




だ｢Aって本名？かわい〜｣




｢もー！！勝手に！！｣




R｢え、待っていちか名前？なんか、尊すぎて涙出てきた...｣



あ｢Aちゃ〜ん♡｣



｢ちょっとありちゃんまで！！｣



｢ねえ皆も本名教えてよ！！私だけずるい！！！｣




だ｢いいけど俺は高いぞ〜｣


あ｢俺多分そんなおもろくないぞ｣





R｢俺は〜尹·서준(ユン ソンジュン)｣




｢そんじゅん？｣



R｢ｳﾞｯ....｣


あ、Rasが死んだ



｢そんじゅん...おっぱ〜｣



R｢まってなんで、そんなのどこで！！｣



｢mondoさんが教えてくれた！｣



R｢mondo〜！！！！｣






いちゃつく2人に少しイラッとして



だ｢俺ね、伊織。伊織達磨｣



｢え、苗字かっこい〜｣


だ｢だろ〜？｣





｢そうだね〜、たつまくん？｣



ｳﾞｯ....いや耐えた、可愛すぎた危ない死ぬとこだった


だ｢はぁい、なんですかAちゃん｣




｢ちょっ！！｣



｢ありちゃんは？｣




あ｢まあ俺は...有坂よ、普通に｣



｢いや普通〜｣



あ｢おい｣



｢下の名前は？｣



あ｢有坂優、優しいって書いてゆう｣



｢うん、想定の範囲内を超えなかった。｣



あ｢酷いよね？｣



だ｢なんかいつかリスナーにバレそう｣



｢それな、ほぼまんまじゃんね｣





.






.








.








.







A...か







だ｢A、｣




｢ん？｣



だ｢いや、なんもない｣




｢配信とかで呼ばないでよね〜｣






言わないよ、言うもんか


本当は、俺”だけ”しか知らないことが欲しい



とか、思ってしまう






良くないね、



良くない気持ちには蓋をする







叶えてはいけない恋



叶わない恋






分かってる、



分かっているのに....

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