57話 ページ8
悪魔「そこのデンジという人間をわたしに食わせろ。
そいつの死体でもいい。
私に食わせろ。
そしたら他のデビルハンターは全員無事に外に帰す。
無事に帰す。
契約しろぉ…
デンジ食わせろ。」
後ろの部屋のドア、そう、コベニちゃん達が寝てる部屋のドアが開き、中から包丁を持ったコベニちゃんが出てきた。
コベニ「デンジ、食わせろ…うわああああああ！！」
A「ちょ…！コベニちゃん！どっから持ってきたの？！」
叫びながらこちらに走ってきた。
しかし、デンジくんに包丁が刺さる前に、アキくんが包丁を蹴り飛ばし、お姉ちゃんが肘打ちをして、気絶させた。
悪魔が笑う。
姫野「うっさいな〜、アキくん。狐で飲み込めば終わるんじゃない？」
アキ「こん。」
でも、狐はこない。
アキ「やっぱり狐は来ませんね。
ここは外と断絶されてるんだ。」
姫野「狐の体は京都にあるからね〜
じゃ、私のゴーストでやるか。」
そして、攻撃をし、血が吹き出る。
悪魔は痛い痛いと叫びながら、大きくなる。
姫野「げぇ〜！でかくなった！」
悪魔「無駄だ。
これは私の本体ではない。
ここに私の心臓はない。
ここは胃の中。
私の弱点は8階にはない。
私と契約する以外、生きては帰れない。」
デンジ「はっ。どうせ俺を殺しても外にはださねぇくせによぉ！」
姫野「それはないよ。
契約ってあの悪魔は言ったでしょ。」
A「悪魔が使う契約って言葉には強い力があるの。
契約を片方が守れば、もう片方もまもらなければならない。
守れず破った方は死ぬんだよ。」
姫野「そうそう、だからデンジくんを殺せば出られるのは本当だよ。」
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作者名：ゆき | 作成日時：2023年7月8日 9時
