55話 ページ6
その沈黙を破るようにしてデンジくんは言った。
デンジ「すげ〜！
じゃあ、寝放題じゃねぇか！」
荒井「ばかか、貴様！
俺たち、ここに閉じ込められるかも知れねぇんだぞ！」
デンジ「そうなるかも知れねぇし、ならないかも知れねぇじゃん。
分かったら起こして。
こんないいベッドがあるんだ。
寝なきゃ損だ。
俺は悪魔に感謝して眠るぜ。」
そういって、マッハで寝た。
A「デンジくん！デンジくん、そろそろ起きて！」
デンジ「ん…ふわぁ〜…
ん？8階から出てるようになったのかぁ？」
A「残念ながら無理っぽい……」
姫野「そうそう。
デンジくんが寝てる間に、電気と水は使えることがわかったよ。
食べ物は、逃げる時に宿泊客が置いて言ったもののなかに少しだけあった。
正直さ、みんな参ってきてるんだよ…
アキくんはずっと悪魔探してる。少しは休んだらって言っても聞いてくれない。
荒井くんも最初こそアキくんを手伝ってたんだけど、今は状況に怖がって、部屋に閉じこもってる。
コベニちゃんはおかしくなってトイレの水を飲もうとしたから気絶させた。
Aは平気そうにしてるけど、そうとう怖がってる。…でしょ？」
A「だって……誰でもこんな状況怖い…じゃん？」
姫野「そうだね〜
さっきからずっと抱っこしてて離してくれないもんねぇw」
A「じゃ、じゃあいいもん！
アキくんについてくもん！」
姫野「うそうそ。
一緒にいてね。」
A「うん。」
姫野「それで、魔人ちゃんなんだけど、」
デンジ「パワーがどうかしたんです？」
パワー「わしは暇だから、ノーベル賞を考えておった。
ノーベル賞を発明すれば、人間はわしにひれ伏すじゃろうて。
そのあとは、ノーベル賞を踏み台に、わしは総理大臣になる！
人間が苦しんでる姿が見たいからのぉ。
手始めに消費税は100%じゃぁ！」
デンジ「いつもどおりっすね」
姫野「うん」
A「ならよかった。」
パワー「ふふん！」
なぜかパワーちゃんは得意気。
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作者名：ゆき | 作成日時：2023年7月8日 9時
