87話 ページ38
アカネ「その悪魔………もしかして！！」
あまねを一目見るなり車に逃げ込み、その場を去ろうとする。
最後の一撃とばかりにクナイを投げたのがアカネの顔に刺さった。
アカネ「いてぇ…」
ずいぶん血が垂れている。
あまね「あー、それ、ちなみに毒入ってるから。運転に気ぃつけろよ〜」
A「あまね…それ、煽りにしか聞こえない…。」
あまね「まあまあ。じゃあ、俺は帰るな。もう安全だろうし。」
A「うん、ありがとう」
そう言ったらあまねは帰っていった。
私とコベニちゃんはデンジくんを見る。
コベニ「この間は殺そうとしてごめんね。
殺そうとしてごめんって……
私をかばって……私のせいで……」
そう言ってコベニちゃんは泣いている。
A「コベニちゃん、大丈夫……大丈夫だよっ…
コベニちゃんのせいじゃないよ。全部、あいつらのせい。」
コベニ「Aちゃんっ……」
A「でも、デンジくんまでこうなるって……ｸﾞｽｯ
デンジくん………まだ一緒にいたかったな…
守れなくてごめんね………」
もう返事はしてくれないけど、デンジくんを抱きしめる。
コベニ「もうだめだ……私、この仕事してたらおかしくなる。
姫野先輩にあったらやめるって言う……」
A「コベニちゃんっ………お姉ちゃんは……もうっ……
っ…お姉ちゃん……置いてかないでよ………」
お姉ちゃんが死んだ時がフラッシュバックする。
コベニ「うそ………
そんなっ…だって…ちょっと前までっ…」
A「お姉ちゃん………ｸﾞｽｯ」
それから2人で思う存分泣いた。
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作者名：ゆき | 作成日時：2023年7月8日 9時
