46話 ページ47
マキマ「これが建設物損害の始末書で、これが悪魔の死体利用の確認。
あと、これは国土交通省からだ。これは、こことここに判子。」
なぜか付き合わされてる私。
A「……お〜い？デンジくん？大丈夫？」
マキマ「そうだ、今日の仕事はこれで終わりだから、Aちゃんはもう帰っていいよ。お疲れ様。」
A「うん！マキマちゃんも仕事早く終わりなよ！おつかれさま〜！」
そう言って私は帰った。
デンジside
Aが帰った。
マキマ「書類ばっかりでいやだね。
コウモリの悪魔を倒したのに、悪いことしたみたい。
デンジくん、なにか悩みでもあるの？」
デンジ「俺は…俺は、やっとずっと追いかけてたもんをやっと手につかんだんです。
でもつかんでみたら俺が思ってたよりも大したことなくて、
もしかしたらこれから俺がまたなにか追いかけてつかんだとしても、
追いかけてた頃の方が幸せだったって思うんじゃねえかって…そんなの、くそじゃないですか…」
マキマ「デンジくんは何の話をしているの？」
デンジ「はじめて胸をもんでみたらたいしたことなかったって話です。」
マキマ「デンジくん、えっちなことはね、相手のことを理解すればするほど気持ちよくなれると私は思うんだ。
相手の心を理解するには難しいことだから。
最初は手をじっくり観察してみて？
指の長さはどれくらい？
手のひらは冷たい？暖かい？
耳の形は？
指をかまれたことはある？」
デンジ「か……かまっ……」
マキマ「覚えて。デンジくんの目が見えなくなっても私のかむ力で私だってわかるように。覚えて。」
デンジ「覚え……ました…。」
マキマさんの胸をつかんだあと、後ろに倒れた。
マキマ「デンジくん、お願いがあるんだけど。
いいかな？」
デンジ「はい。」
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作者名：ゆき | 作成日時：2023年5月30日 22時
