忘れかけてた夢【A3!】 (ページ7)

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七尾サイド
昨日主宰の神木坂さんに呼ばれ
MANKAIカンパニーにスパイとして行くことを命じられた
やっと舞台に立つことができると喜ぶ反面、MANKAIカンパニーの情報収集や嫌がらせをしてMANKAIカンパニーを潰させる嫌な思いが混ざりあっていて昨日はあまりよく眠れなかった
そんなことを思いながら学校の道を歩いていたら、同じクラスの神坂さんが歩いていた
神坂さんとはクラスが2年間同じであった為クラスメイトとして話しやすい関係だった
「おはよう、神坂さん」
と声を掛けたら
「おはよう、七尾くん」
と返してくれた
「あ、七尾くん昨日さ……」
と、神坂さんに聞かれ
昨日学校で何かあったかな？
と考えても思い出せず
「えっ、昨日が何っスか？」
と、聞き返したが、
「ううん、なんでもない！話したいこと忘れちゃった」
と、言った
なんでもないって言ってたけどなんか引っかかるなー
「そうっスか」
あまり、神坂さんに詮索したら嫌われると思い
俺はあまりその事について触れなかった
「ごめんね、私先に教室に行くね」
と、神坂さんは走って行ってしまった
明日は、MANKAIカンパニーのオーディションだ
もし受からなかったらスパイ失敗だ
もう舞台の上に乗ることは出来ないんだ……
でも…………………
受からないで欲しいという気持ちもある
俺はどうしたらいいんだろう