満開スクープ！皇天馬に彼女疑惑！ (ページ2)

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彼女疑惑：２ページ2

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「……え？」

小さく漏れたその俺の一文字は、電話に夢中になっている天チャンには届かなかった。

…え、今天チャン＂愛してる＂って言った？
やっぱり、演技……？
いや、でも電話してたしっ…それに、自分のこと天才役者って言ってたしっ！

……え？？もしかして……彼女？？

そう浮かんだ瞬間には、談話室目指して、
ただただ走っていた。

…あ、足音響いてないかな。

バンッと思いっきり扉を開けば視線が集まる。
…あれ、なんか人増えてる。
夏組以外、全員居る。

とか、ふと考えていた。

俺が固まっているからか、みんな不思議そうに見ていて。
ハッと引き戻される。

「…うるせえ、七尾。
そんなに、慌てる事でもあったのか」

左京にぃが眉をひそめ聞いてくる。
その隣には監督先生が居て、彼女も心配そうにこちらの様子を伺っている。

「あっ、あのぉ……」

少し言いづらかったが、天チャンの事を言おうとしたら、

＿＿＿＿がちゃ。

俺が閉めたはずの扉が開いた。

「…夏組、もう風呂入ってんのか？」

入ってきた人物は、俺が今慌ててしまっている元凶の人。
…天チャンだ。

「あれ？太一から聞かなかったか？」

臣クンの問い掛けに首を横に振る天チャン。
…いや、そりゃそうだ。言ってないもんなあ…。
……ひっ、左京にぃの視線が怖いッス……。

「あ、あああの、天チャンさっき誰かと電話してるみたいだったから声掛けにくくて…っ」

慌てて事情を説明すれば、はあっ？！っと叫び声をあげる天チャン。
……え、なんかマズいこと言った…？

「…たっ、太一…見てたのか……？」

「え、あぁ、ちょっとだけ……」

そう言えば、「そ、そうか！」と天チャンは部屋を出て行った。
……今度は、俺ではなく天チャンが慌てる番だったようだ。

…ということは。

「もしかして…本当に……？」

天チャン、彼女いるってこと？？

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