ランプの魔法はいかが？【４】

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『それはそうとお前ら、お互い何か言う事あんだろ』



エース「えっ?……あっ」



チラリとエースを見ると多分言ってなかったんだろう、俺から速攻で目をそらしたのバレてるぞ
じっと見てれば観念したのかあ"ーっ!と頭を掻きむしりながらリドルの方へ来た、そんなに嫌か



エース「えっと……その、……寮長のタルト勝手に食べて……スミマセンでした……」


リドル「!」



ユウ「おぉ……あのエースが」

グリム「頭を下げてるんだゾ」

ケイト「レア写真撮っとこ♪」


エース「ちょちょっと!人が一生懸命謝ってるんだから……ってお前らも写真撮るな!?」


そうやって周りでからかってやれば顔を真っ赤にしながらエースはユウ達を追いかけ始めそれなりに堅苦しい場の雰囲気も幾分か和らいだ気がする



リドル「……ボク、本当はマロンタルトが食べたかった」


リドルがポツリポツリと話し始めた



リドル「薔薇は白だっていいし、フラミンゴもピンクでいい……お茶に入れるのは角砂糖より蜂蜜が好きだし……無駄なルールに囚われず、みんなともっと食後のお喋りだってしたい………」


トレイ「リドル……?」



リドル「ずっと、もっとトレイ達と一緒に遊びたかった……う、うぅ……うぅうっ………うわぁぁぁぁぁああん!!」


ケイト「ウっソ……リドル君がギャン泣きしてる………」



話し終えたリドルは線が切れた様に大粒涙を流し、横ではリドルをよく知ってるケイト先輩やトレイ達は呆然としてる



エース「おいこら!泣けば許されると思うなよ!」


デュース「お前も大概空気読まないな」



トレイ「俺も悪かった……お前が苦しんでるの知ってたのに、何もできなくて……」


リドル「うっ、うぅう………ごめん……ごめんなさい………っ!」



エース「オレ、寮長が今までの行動を謝ってくれたら言おうと思ってたことがあんスけど………」



リドルは泣きながら謝罪をして、そのリドルを優しく抱きしめるトレイ……完全に二人だけの空間が出来上がってる中、それをぶち壊す爆弾が投下された




エース「ゴメンの一言で済むわけねーだろ!!!絶ッッッ対許してやらねーーー!!!!」



『ガキか!!』


ケイト「え〜っ!?この空気でそれ言う!?」


エース「ったりめーだ!こっちは散々コケにされたわけだし?何回も首はねられたし?
涙ながらに謝られたぐらいじゃ許せねーなあ」



グリム「コイツオレ様より根に持つタイプなんだゾ」


『最後のは自業自得だろ』



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