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__アズールside__
僕の居場所は、タコ壺の中だけだった
他の人魚と違って、吸盤が沢山ついた足
引っ込み思案でハッキリものも言えない
運動もてんで駄目
___僕はいつも一人ぼっち
学校では同い年の人魚達に虐げられ、僕の周りをチョロチョロ泳ぎながらケラケラ笑う
いちいち僕の事を虐めるくらいなら、僕の事は方っておいてぐるぐる走り回るだけの生産性のない遊びでもしてろ!
そこで僕は考えた
僕には速く泳げる背びれはない。でも、自由自在に動く10本の手足がある
腕が2本しかない奴らより5倍多く魔導書の書き取りをしよう
魔法陣を書く墨だっていつでも吐き出せる
今に見てろ。いつか絶対、脳天気な人魚共を見返してやるからな………!!
そんな勉強を頑張ってる時にフロイドとジェイドにて会った、いや……正確には絡んできた
いつものようにタコ壺で魔法の勉強をしていれば勝手に入ってきて僕が書いてきた魔導書をジロジロ見たり手に取ったりし始め
僕に引っ付くようになった
からかってきたり、物を見せびらかしたりしてきて……面倒くさいと思っていた
でも、どことなく悪い気分ではなかった
そんなある日、僕らは親に近づくなと言われた陸に近づき陸を見にいった
アズール「おい……陸に行っちゃ駄目だって親が……!」
フロイド「えぇ?もしかして怖いのぉ??」
アズール「なっ……違っ」
ジェイド「いいじゃないですか、陸を少し見に行くだけですし」
いやだからそれが駄目だって言ってるだろ!!という暇はなくフロイドの馬鹿力で陸まで強制的に連れて行かれた
完全に油断してた
人間の罠にハマり、僕らは網に引っかかってしまった
乱暴に水中から引っ張られ、水槽に投げ込むように入れられ……怖くて、もう家に帰られないと……本気で思った
Aさんが助けてくれなかったら確実に僕達は人間に売り飛ばされていた
その後Aさんが魔神族と知るやいなや
フロイドとジェイドはAさんの事をかなり気に入り、暇さえあれば僕のように何かとAさんをイジるようになった
僕も最初は怖かったけど、意外と話が合って魔法についてよく語り合っていた
僕は、これは使えると思った
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maiyui - 初めまして、この小説を読んでいたらすごく自分と正反対で"自分って無能だな"と思いました!作者さんこれからもたくさん書いてください!待ってます (2021年7月19日 21時) (レス) id: 243c2e39e6 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 初コメ失礼します!面白すぎて一瞬で読んでしまいました笑更新頑張ってください!応援しています!! (2021年7月19日 1時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
倒したを倒した - 夢主は受けですか??受けですよね??(攻めでも良い派) (2021年7月16日 22時) (レス) id: b75236f17d (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - すみません、茨の谷のお話なのですが、男主くんが1つ目のお話で名乗っているのに4つ目のお話でも名乗って、リリアさんが同じ反応をしてしまっています......。お話いつも楽しく読ませていただいてます。更新頑張ってください、応援してます。 (2021年7月12日 23時) (レス) id: 2995464ce6 (このIDを非表示/違反報告)
クレイ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (2021年7月5日 6時) (レス) id: a6777d967f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タグッチ | 作成日時:2021年6月25日 23時