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ページ14

__ヴィルside__



物語の内容は悪役が主人公(・・・・・・)のファンタジー小説

自分で考えたキャラクター、自分で考えたストーリー、自分で考えた背景……いつもは見る側だけど自分自身で考えてみるのは案外悪くなかった



『……夢中ですね』


ヴィル「何、文句あるの?」



『いいえ、むしろ生き生きしてて何時もより輝いて見えますよ』



ヴィル「!…………そう」



今のアタシが輝いて見える、どういう事かしら……



撮影が終わり早足で家に戻り部屋まで駆け上がり机にノートを広げペンを持つ



ヴィル「今日は何を書こうかしら……」



そうね……今日は主人公の過去を書こうか、それとも別のキャラのサブストーリーを書こうか迷うわね



「おやヴィル、何を書いているんだい?」


ヴィル「!ダッド!!」



いつの間にかダッドが紅茶を持って部屋に入って来ていた、ノック音にも気づかなかったなんて……



ヴィル「今日は仕事が早く終わったんだ」


「嗚呼、今日は早めに撮影が終わったんだ。

ヴィルに声をかけようと思ったんだけどすぐに部屋に駆け込んでしまってね」



目の前でハハハハと笑うダッド、数分前の自分の行動を見られてたと思うと顔が熱くなった



「ヴィルがよほど夢中になれるものなんだね、小説かい?」


ヴィル「そう!……最近、知り合いに進められて書き始めたの」


「よかったら私にも見せてくれないかい?」



ヴィル「!!」



少し迷ったけど、ダッドなら……とノートを渡せば食い入るようにダッドが読み始めれば

カッとダッドのが見開かれた

や、やっぱり可笑しかったかしら……



「……ヴィル、これはいったい……」



ヴィル「……変?」


「変じゃないよ、むしろ斬新だ!悪役が主人公という今までにも無いアイデアだ!もしかすれば……」



ダッドは私の肩にそっと手を置いて目線を合わせるように腰を低くした



「ヴィル、君がよければなんだけど

これ、監督に見せてもいいかい?」


ヴィル「……えっ??」



「この物語は間違いなくヒットするよ、きっとヴィルが主人公に抜擢されるよ!」



アタシの書いた小説が……?ヒットって……



ヴィル「え、えっ!?本当!?」


「嗚呼!」



ヴィル「じゃあ……!……ぁ……」


「どうしたんだ?」



やっぱり…………




ヴィル「……やっぱり、まだいいわ」



「!!」




○→←○



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maiyui - 初めまして、この小説を読んでいたらすごく自分と正反対で"自分って無能だな"と思いました!作者さんこれからもたくさん書いてください!待ってます (2021年7月19日 21時) (レス) id: 243c2e39e6 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 初コメ失礼します!面白すぎて一瞬で読んでしまいました笑更新頑張ってください!応援しています!! (2021年7月19日 1時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
倒したを倒した - 夢主は受けですか??受けですよね??(攻めでも良い派) (2021年7月16日 22時) (レス) id: b75236f17d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すみません、茨の谷のお話なのですが、男主くんが1つ目のお話で名乗っているのに4つ目のお話でも名乗って、リリアさんが同じ反応をしてしまっています......。お話いつも楽しく読ませていただいてます。更新頑張ってください、応援してます。 (2021年7月12日 23時) (レス) id: 2995464ce6 (このIDを非表示/違反報告)
クレイ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (2021年7月5日 6時) (レス) id: a6777d967f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タグッチ | 作成日時:2021年6月25日 23時

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