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父としては、シトロン様の寵愛を受けて私が子供でも孕れば、彼を扱いやすくなるとでも思っているのだろうが
面会すら断られている身では、寵愛どころか
ほんの一瞬の間違いすら…夢のまた夢だ
最後に彼に会ったのは…5年くらい前だったか
なぜ会えなくなったのかは分からない
それまでは、初めて会ったときのように
友のような、でも少し恋人のような
そんな関係が心地よかったはずなのに
そんなことを思い出しながら
今日もまた、王宮を訪れる
王子の部屋へ向かおうとしていると、使われていないはずの部屋から話声が聞こえてきた
？「王子は、まだ見つからないのか」
ガ「あぁ、国中探したが…
この様子だと、国外に逃げた可能性もある
第二王子と第三王子に、貴族派が接触しているとの噂もある。自分の身を守るために国外に脱出したのかもしれない」
この声は、たしか王子付きの従者の…ガイ様？
それよりも、国外に逃げたって
もしかして王子は私との面会を断っていたわけではなく、そもそも王宮にいなかったの？！
いやいや、たしか去年は式典に参加していたはず
避けられていたのは確かだ
でも、どちらにしろ王子がいないのは事実
第二王子と第三王子…
第一王子は扱いにくくて、ならん
操れなければ意味がないだろう
その点、第二王子は話が分かる
もしかして、父が何か知っているかも
それどころか、計画そのものが父の案かもしれない
なにか…なにか聞き出せれば
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シトロン(プロフ) - 藤李さん» コメントありがとうございます！読んでもらえて、とってもうれしいです^_^ (2020年3月28日 17時) (
レス) id: 99f8d835d1 (このIDを非表示/違反報告)
藤李 - とっても面白かったです！続きが出るの楽しみにしてます！ (2020年3月28日 10時) (レス) id: b71c5bc041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シトロン | 作成日時：2020年3月2日 13時
