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『父とは、最近お会いになりました?』

オ「なぜ、そのような事を聞くのだ?」

『ふふっ、そう警戒なさらないで下さい
計画が成功したら、私達は夫婦になるのですよ?

今のうちから、もっとオランジェ様を知りたいと
思っただけですわ

それに、私はオランジェ様のような賢い方の方が
魅力的に感じますもの』

オ「…ふっ、はははっ!!

流石はエルマーナスの娘だな

まぁ、国外に逃げた腰抜けよりは
俺の方が良いに決まっているか」


腰抜けですって?!

だめよ、落ち着かなければ


『今回のご計画は、ネーブル様とオランジェ様
どちらが発案なされたんですか?

父は、すぐに手を下すタイプですから
ここまで緻密な計画は…』

オ「あぁ、それはネーブルさ
だが、どうせあいつも腰抜けだ

最後の最後で、ヒヨる腰抜け

だから、俺が刺客を雇って兄上の元に送ったのさ」

『なるほど、そうだったんですね…

お聞きになりましたか?




ガイ様』

オ「なっ?!」

ガ「あぁ、しっかりと聞かせてもらった」


〜30分前〜


ガ「久しいな、エルマーナス嬢」

『ガイ様、お探ししました』

ガ「俺を探したところで、シトロニアには会えないぞ

今は、伝統科のレッスンの最中で」

『シトロン様の居場所、お教えします』

ガ「なに?…貴様、シトロニアに何を」


私がエルマーナスの娘で無ければ
きっと、ガイ様に剣を向けられる事はなかっただろう

だが、ここで怯えてはいられない


『ご安心ください、私は父とは違います

父の不正の証拠を集め、友人にシトロン様の元まで
運ばせています

郵便屋を通すと、父の手のものが証拠書類を
処分してしまう恐れを予想し、手渡しでシトロン様に渡るように計画してあります』

ガ「っ?!

王妃になるのが目的のはずだろう!!
それならシトロニアに固執する必要はないはずだ!」

『…私には、感情はないとお思いでしょう
父の操り人形の私には、考えなどないと

目的のためなら、父のように人を平気で利用すると

ですが、私はただの20歳の小娘なのです

幼い頃に抱いた初恋を、未だ捨てられない
ただの、1人の女なのです』

ガ「…信じ、られるか」

『証明してみせます

私についてきてください』


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シトロン(プロフ) - 藤李さん» コメントありがとうございます!読んでもらえて、とってもうれしいです^_^ (2020年3月28日 17時) (レス) id: 99f8d835d1 (このIDを非表示/違反報告)
藤李 - とっても面白かったです!続きが出るの楽しみにしてます! (2020年3月28日 10時) (レス) id: b71c5bc041 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シトロン | 作成日時:2020年3月2日 13時

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