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父「第一王子は扱いにくくて、ならん」
臣下「ですが、国民からの信頼も厚く
シトロン様に任せれば国も安泰だと噂ですよ？」
父「だが、操れなければ意味がないだろう
その点、第二王子は話が分かる」
臣下「ご令嬢を王妃にとお考えなのでしょう？
シトロン様とご婚約をしているのに
このまま、第二王子と話を進めても良いのですか？」
父「なに、婚約はあくまでも保険に過ぎない
第二王子の立場が安定すれば、婚約相手を
変えればいい話だ」
臣下「では、ご令嬢も賛成しているのですか？」
父「Aは、私に歯向かったりせぬからな」
また、応接間に人が来ている
どうせ貴族派の誰かだろう
[ 真にザフラを牛耳る者はカシム・エルマーナス ]
なんて噂もあるくらいだ
賄賂を渡し、扱いやすい臣下に横流しをし
国王の前では平然と嘘をつく
そして、要らなくなれば切り捨てる
それが、私の父だ
今も、最も扱いやすい王子を見極めているのだろう
私自身、いつ捨てられるか分かったものじゃない
侍女「お嬢様、王宮に向かうお時間です」
『そう…どうかしら、この髪飾り』
侍女「とってもお似合いです！
シトロン様もきっと、お嬢様に惚れ直します！」
『惚れ直す…ね』
あれから10年程の時が経ち
多くのことが変わった
私は、人前で笑う事はなくなった
シトロン様とは、しばらく会えていない
きっと今日も…
声を聞くことも、出来ないのだろう
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シトロン(プロフ) - 藤李さん» コメントありがとうございます！読んでもらえて、とってもうれしいです^_^ (2020年3月28日 17時) (
レス) id: 99f8d835d1 (このIDを非表示/違反報告)
藤李 - とっても面白かったです！続きが出るの楽しみにしてます！ (2020年3月28日 10時) (レス) id: b71c5bc041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シトロン | 作成日時：2020年3月2日 13時
