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初めてシトロン様にお会いしたのは
私が8歳の頃だった
父と共に初めて、王宮に行った時の話だ
今思えば、あの頃から既に父は私を王妃に据えようと計画していたのかもしれない
父が国王陛下と話している間、薔薇園で待つように言われ、私は本を読みながら待っていた
すると何者かが、塀を越えようとしているのが見えた
『何者だ！！』
？「わっ！！何をする！梯子から落ちてしまったではないか！！」
梯子を落ちた男の子は、王族の証の首飾りをしていた
でも、王宮から逃げようとする姿を見た私は
盗賊と勘違いしてしまったのだ
『恐れ多くも、王族の首飾りを奪うとは！
衛兵！衛兵はおらぬ、っんー！！』
？「私が誰だか分からぬのか？！
お前、見ない顔だな…何者だ
あぁ、私が口を押さえているから答えられぬのか」
盗賊と思わしき男の子に、口を押さえられて
話せずにいると、衛兵がやってきた
兵「何事だ！
こ、これはエルマーナス家のご令嬢！
ご無礼をお許しください
して、そちらは…シ、シトロン様！！
何故このような所に！！」
『シトロン…様？！』
シ「べ、別にガイから逃げていた訳ではないぞ？！
ただ、国の現状をこの目で確かめたく…はぁ
そのような目でみるでない、どうせガイに見つかると所だったのだ、もう良い」
兵「し、失礼いまします」
シ「それで、何か言うことはあるか？」
『ど、どうか命だけは！！』
シ「…ふははっ！！
気にするでない、久しぶりに楽しかったぞ！
そなた、名はなんと申す？」
『エルマーナス家のAと申します
先ほどは、大変失礼いたしましたシトロン様』
シ「まあ、また王宮に来たら
今度は梯子から落とさないでくれ？
それでは、また会おうA嬢」
至近距離で男の子と話すのも
あんなに焦ったのも初めてだった
これが私の、初恋
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シトロン(プロフ) - 藤李さん» コメントありがとうございます！読んでもらえて、とってもうれしいです^_^ (2020年3月28日 17時) (
レス) id: 99f8d835d1 (このIDを非表示/違反報告)
藤李 - とっても面白かったです！続きが出るの楽しみにしてます！ (2020年3月28日 10時) (レス) id: b71c5bc041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シトロン | 作成日時：2020年3月2日 13時
