【ONEPIECE】ームオンー (ページ5)

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今日は刀以外にも
直さなくてはいけないものがもう二つあった
近所のおばちゃんが
うっかり割ってしまった茶碗と
捨てられていた扇子だ
まずは茶碗から直そうと

『痛かったよね。』

Aはそっと茶碗を持ち上げ、
作業台へと運んでいく

茶碗
「大丈夫。いつも大切にしてもらってるから
このくらい我慢できるよ」

『茶碗さんは今回初めてだよね』

茶碗
「そうだね。あの人ねすごく丁寧に
使ってくれるから僕、すごく嬉しいんだ」

いつものように会話しながら
割れたところを直していく

茶碗
「ありがとう。またあの人に使ってもらえる」

『いえいえ。
私この仕事、楽しいからやってるだけだから』

そうしてるうちに茶碗はもう直っていた

茶碗と刀の迎えを待っていると
外に看板を見ている人の気配を感じた

『うちに何か御用ですか？』

そう声をかけると

？
「うわっ！どこから声が聴こえたんだ!?」

？
「この店の店主か？」

という声がした
どうやらこの店が初めての人らしい
驚かせてしまったようだ
Aは店の外に出て

『驚かせてしまってすみません。
私、耳が聴こえず声が出せないんです。
今出してる声は悪魔の実のおかげなんですよ』

と説明しながら
店の前の看板を見ている人に目を向けた
そこにはモフモフ帽子の黒っぽい人と
ツナギを着て喋るしろくまと
帽子を深くかぶった二人組がいた

モフモフ帽子
「こっちこそ悪いな。
こいつらが変なことを言ったせいで」

モフモフ帽子の人が謝った
どうやらいい人そうだ

『いいえ。慣れているので。
それよりこんな所で話すのもなんですから
店の中へどうぞ』

しろくま
「はーい！」

帽子を深くかぶった二人組
「お邪魔しまーす」