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後ろから元気な声が聞こえてきて足を止め振り返るとパタパタ走ってくるソラさん
まさか、この状況でもタピオカを諦めてない？
「な、…なんですか？」
SR「あのね、もし良かったら、カトク…
カトク教えてくれない？夏休み中お出かけしようよ！
来週は、…花火大会もあるし〜
それにタピオカ諦めてないからね！」
「…カ、トク。」
自慢じゃないけどカトクなんてテテオッパとグクと親しか入っていない
そこに新しい名前が加わるの？
JK「…ヌナ早く〜アイス溶ける」
「あっ、うん。」
ポッケから携帯を取り出してどうしていいのか分からず手が震える
凄く緊張する…またグク目当てとかだったらどうしよう。
JK「はぁ、…ほら、ヌナ貸して〜」
グクに携帯を奪わて何も出来ずに見てると慣れた手つきでカトクを交換し始める二人。
SR「、…やった！これでAちゃんといつでも連絡とれるね！」
その笑顔が本当に自然なもので純粋に私と友達になりたいって気持ちが伝わってきて自然と頬が緩んでしまう
友達になりたい…。
こんな感情は久しぶりなのかもしれない
グクに渡された携帯には【ソラ】って新しく登録されたカトク画面
SR《Aちゃんのお友達のソラです。
今度は絶対タピオカ飲みに行こうね！》
目の前にいるのに送られるカトク、ソラさんに視線を移すとニコッと笑っていて
SR《彼氏さんばっかりじゃなくて私の事もかまってね？笑》
「だから！彼氏じゃないってば！！」
SR「あははっ！今日は色んなAちゃんの顔みれて嬉しかった！
お邪魔しました〜また後でカトクするね？」
ペコっとお辞儀をして走り去って行くソラさんを見送る。
JK「…ヌナ友達いたんだね」
「…うん、友達」
JK「制服違うし他校だよね？」
「小学校が一緒だったみたい。」
JK「え、覚えてないの？笑」
「…なのにいつも友達になってって会いに来てくれてたの。」
JK「…彼女かよ。笑」
「んーん、…友達なの！！」
夏休みはいつも通りググやテテオッパが泊まりに来て
たまにテテオッパが真向かいさんのユンギさんを連れてご飯を食べに来る
こんな人があんな綺麗なピアノを弾けるなんてなんてびっくりしたっけ。
でもそんな変わらない日常にソラちゃんが加わって
花火大会も一緒に行けた…今年の夏休みは凄く楽しかった。
SR「Aちゃん！！今日こそタピオ
「駅前のタピオカ屋美味しんだって。」
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作者名：雅
| 作成日時：2020年6月23日 10時
