破壊神コンビ-10- (ページ31)

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自分の話はこっ恥ずかしい。ページ31

「行ってきます。」

セーラー服に腕を通し黒い革の鞄持ち、茶色いローファーを履いたらいつもの通学路

今日は友達できるかな？

入学してからおはよう、昨日見たドラマが～休日は何した～、テスト勉強した？

…なんて会話したことが無い。

人見知りが激しい私はとっくにクラスから浮いていて
40人近くいるこのクラスはガヤガヤしているのに自分の周りだけ音が無いような。

だからいつもイヤホンを付けてしまう

いつもと変わらずお弁当も屋上で一人
想像では屋上や中庭でいっぱいのお友達に囲まれて楽しくお弁当食べるんだろうなって思っていたけど…ここの学校では屋上は人気がないらしい

1日の課程が終わり先生が挨拶すると一斉に騒がしくなるクラス

この後どこ行く、何する。
部活に行く、校庭で遊ぶ、図書室で勉強する。

そんな会話を他所に今日も言えなかった
おはよう。と、また明日ね。

「はあ～…この性格どうにかならないかなぁ」

初めの頃は喋りかけてくれた人もいた
でも私があまりにも人見知りでうまく受け答えが出来なかった
嬉しいのに喋りたいのに友達欲しいのに

学校の門をくぐるといつもの通学路をいつもと同じ一人で歩く
校庭を見てみるとそこには青春真っ盛りの男子達が運動を楽しんでいた

「ご飯…、何にしようかなぁ」

この学校に通う為に親の元を離れて独り暮らしをし始めた。
高校生活は人生のやり直しと思ってわざわざ遠くに引っ越してきた

でもうまくいかなかった…やっぱりここでも私はひとりぼっち

女「Aちゃん！！」

「…？？ど、…どちらさまですか、？」

女「あ、えっと…」

(何この人…誰？なんで私の名前…)

女「びっくりさせてごめんね！覚えてないかな？小学校が一緒だったの！あ、でもクラスは違うんだけどね？」

「…すみません。」

女「う、…うん。だよね。
私ソラ(SR)って言います…仲良くしてね？」

こんな子いたっけ？
いきなり現れて仲良くしてねって。

「あ、あのっ…、なんで私の事、…？」

覚えていたの？
自慢じゃないけど私は、小学校の頃も友達がいなかった。
ちょっとお馬鹿な幼なじみと私と同じで人見知りで奥手なこちらも幼なじみしか周りにいなかった

SR「、あのねっ、…Aちゃんと…

お友達になりたくて。」

「…っ！！…私、と？…なんで、」

SR「Aちゃんの事…色々知って、仲良くなりたい！」