【赤髪の白雪姫】クラリネス王国第二王子の側近は頭脳明晰である秘密を持っています

十八話 ページ21

ゼ「兄上！」


『ﾋｭｯ、ﾊｯ、ﾊｯ、ﾋｭｯ』


イ「過呼吸か、ゼン、ガラクを呼んで来い
　 事情を知ってるのは彼女だけだ」


ゼ「わかりました！」


『ｹﾎｯ、ﾋｭｯ、ﾋｭｯ、ﾊｯｺﾞﾎｯ、』


イ「【シェリーをしっかり抱きしめて】大丈夫だ！
　 しっかりしろ、俺がそばにいるからな！


　ゆっくり息を吐け、いいか、真似しろ、ハー」


『ｹﾎｯ、ﾋｭｯ、ﾊｯ、ﾊｰ、ﾋｭｯ、ﾊｯ、ﾊｰ、

　はぁはぁはぁ、はぁはぁゲホッ、はぁはぁ』


イ「大丈夫だ、もうすぐガラクが来てくれるからな」


『ﾊｯ、い、イザナ、殿下っ、ありが、とうござい、
　ますっ、「喋らなくていい。ほら来るぞ」』


ガ「シェリーさん！大丈夫ですからね。

　 はいしっかり吐いてー」


気持ちが切り替えられてきた、よかった、でも


『迷惑かけてすみません、ｯｹﾎｯ』


ゼ「大丈夫だ、話してくれてありがとな」


ガ「また薬出しますから、白雪君に届けさせますね」


『ありがとうございました』


イ「ゼン、後で話がある、執務室に来い」


ゼ「わかりました、兄上」

『イザナ殿下、ありがとうございました』


イ「大事にな、ゼンが部屋に送っていけ」


ゼ「わかりました」


迷惑･･･かけちゃったな…


『ごめん、ゼン。迷惑かけて』


ゼ「俺がお前にかけている迷惑より全然だから
　 大丈夫だ！」


『そうだね。』


ゼ「即答するなよ･･･」


『そうだ、ゼン。言っておきたいことがある。






　自分の思いは行動だけでは伝わらないからね』



ゼ「？どう言うことだ？」



『そのうちわかるよ。
　発作のことは自分から白雪に話すよ』



ゼ「分かった。無理するなよ」



『ありがとう、おやすみ、ゼン』



ゼ「あぁおやすみ」





次の日、
　白雪に発作のこと話したらすぐにガラクからの薬
　届けてくれたな

　私からのアドバイスもちゃんと聞いてくれたし


『ゼンに何かされたらすぐに私のところにおいで。
　相談乗ってあげるから』




そういえば、白雪、ガラクにロカ酒飲まされるんじゃ

オビの置き手紙読めなさそー←正解！

ゼン絶対ここ来るなぁ、噂をすれば


ゼ「シェリー、頼む！
　 この置き手紙解読してくれ！」


『白雪は酒飲まされて倒れたけど、起きてフラフラ
　してるんじゃない？中庭とかで
　多分今、オビがおんぶしてると思うけど』

ゼ「わかった！」

『ゼン、これ渡すんでしょ？


　









　




　オビの身分証」

ゼ「あぁ」

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