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iw「宮舘……!?」
sk「お前、ラウールたちは!!」
dt「阿部の部屋の前」
fk「それ大丈夫なのかよ!?」
dt「大丈夫、だから来た」
nb「っ……」
dt「早く片付けよう、阿部の気が変わる前に」
予想だにしなかった援軍の登場に深澤たちは戸惑ったが、心強かったのも事実である。
宮舘の言葉に気を奮い立たせ、彼等は必死で戦った。
しかし、敵の数は減らない。一群を倒しても、少し進めばまた一群がやってくる。
一人一人を相手にするのはもうきつい、それが彼等の本心だった。
＿＿だったらまとめて相手すれば良い。
また現れた一群を前にして、同じ答えに行き着いた二人は最前線に並んだ。
iw「翔太?」
fk「宮舘も、」
sk「……お前ら何する気」
dt「手荒な真似するけど許してね」
宮舘がそう言った瞬間、敵が一斉に耳を塞いで苦しみ始めた。
嫌な音に苦しんでいるかのようなその光景を見て、見ていた三人は何が起きたかを理解した。
渡辺の幻聴が敵を苦しめている、と。
渡辺が宮舘に一瞬視線をやると、宮舘は静かに呟いた。
dt「……Party time」
渡辺がその言葉で笑みを浮かべると、どこからともなく湧いた炎の波が敵に押し寄せた。
動けない状態で灼熱の炎に飲み込まれた敵は、その地獄により阿鼻叫喚を極めた。
iw「……うわ」
sk「マジで……?」
fk「手荒どころかえげつねえ」
そうして一瞬で敵を蹴散らすと、二人は深澤たちを振り返って微笑んだ。
dt「さ、急ごうか」
三人は宮舘と渡辺に畏敬の念を抱きながらも先へ進んだ。
二人が揃ってしまえばもう何も怖くなかった。
どれだけ敵が現れても、不協和音が相手を惑わせ、炎が全てを焼き尽くした。
こうして深澤たちも、ようやく阿部の部屋まで辿り着いたのである。
kj「ふっかさん……!!」
ru「みんな! 大丈夫……!?」
iw「ああなんとか」
fk「マジでこの二人怒らせるんじゃねえぞ」
ru「何の話?」
dt「そのうちね」
阿部の部屋の前で待っていたラウールたちも無事だった事を確認し、深澤たちは安堵した。
深澤は全員の傷を治すついでに思わず軽口を叩いたが、会話が途切れた瞬間に全員が表情を引き締めた。
fk「……おふざけはここまで、だな」
dt「そうだね……入ろう」
iw「……気をつけろよ、特にラウール」
ru「わかってる」
宮舘と渡辺を先頭に、彼等は阿部の部屋に足を踏み入れた。
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ふわふわ(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後の最後まで展開が読めなくて魅入ってしまいました。読んだ後は言い表せない気持ちになって…終わってしまうのは寂しいですが、この作品に出会えて良かったです。 (2020年7月5日 10時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
猫茶(プロフ) - 最後まで面白かったです。完結お疲れ様でした。ものすごく楽しい時間をありがとうございます。今後の作品も楽しみにしています。 (2020年6月16日 0時) (レス) id: 49683351d4 (このIDを非表示/違反報告)
87(プロフ) - 完結お疲れ様でした！本当に大好きな作品で、終わって欲しくないとすら思っていました、、なんだかすごく大きな問いを私たち自身にも投げかけられたような気分です。楽しませていただき、本当にありがとうございました！今後の作品も楽しみにしています。 (2020年6月14日 17時) (レス) id: 14f6dae557 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 完結お疲れ様でした！めちゃめちゃ面白かったです！毎日楽しみにしてました！ありがとうございました！ (2020年6月14日 14時) (レス) id: c32ac9b701 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 完結お疲れ様です!!怜さんの作品の更新を毎日楽しみにしてました!!またいつかこういう能力系などのすごい作品が作られるのを待っています!! (2020年6月14日 13時) (レス) id: f176b79d77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年6月5日 21時
