トツニュウ/1 ページ11
Utopiaの拠点は第零班の拠点からさほど離れていなかった。
研究所と良いながら見た目は二階建ての工場のような建物で、まさかこんなに近くにUtopiaの拠点があるとは誰も思っていなかった。
fk「なんか、こういうのって……なんていうんだっけ」
ru「……灯台下暗し?」
fk「それだ」
dt「そういえば研究所と連携が取りやすいように、第零班の拠点を近くに作ったっていう資料を見た事があるな」
fk「なるほど……」
研究所の前で横一列に並んだ彼等は、その建物に目を向けたまま話を続ける。
fk「で、どうする」
dt「阿部は二階の部屋に籠もってるはずだからそこを目指す。二手に分かれた方が良いのかな」
iw「流石に全員で固まると動きにくいんじゃないか、8人いるし」
dt「だったら俺と翔太は別れるとして、他はどうすればいい?」
iw「……俺とふっかと佐久間、目黒と康二とラウール、かな」
fk「賛成、俺佐久間に武器借りる」
iw「じゃあそういうことで」
nb『だったら俺が照たちの方行く』
dt「俺が目黒たちの方だね、了解」
方針が決まったところで、全員の表情がより引き締まった。
ru「A-chipを持ってるのは阿部ちゃんだけなんだよね?」
dt「そう、あいつの事だからこんな時でも誰にも使わせたりしないと思う」
nb『その代わりconfusionしてる奴はうじゃうじゃいるはず』
sk「……そんなの知らねえ、全員潰す」
iw「殺すなよ、」
sk「っ……わかってる」
kj「……俺、めめにあんまり戦わせたくないねんけど」
dt「俺もそう思ってるよ、目黒の命に関わるしね。だから俺たちの方は相当気合いを入れないといけない」
mg「……っ、」
kj「大丈夫やって、めめは心配せんでええねん」
ru「そうだよ……僕も頑張るから」
fk「お前だって無理するなよ、そっちは怪我しても治してやれないんだ」
ru「大丈夫だよ。僕に来て欲しいなら僕に攻撃なんてしないでしょ」
iw「そんなこと分かってんのかあいつら」
dt「……行ってみないとわからない」
sk「ねえ……来たよ」
第零班の到着に気づいたのか、研究所からUtopiaの人間が何十人も出てくる。
彼等は身構え、覚悟を決めた。
戦いの火蓋は切って落とされた。
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ふわふわ(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後の最後まで展開が読めなくて魅入ってしまいました。読んだ後は言い表せない気持ちになって…終わってしまうのは寂しいですが、この作品に出会えて良かったです。 (2020年7月5日 10時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
猫茶(プロフ) - 最後まで面白かったです。完結お疲れ様でした。ものすごく楽しい時間をありがとうございます。今後の作品も楽しみにしています。 (2020年6月16日 0時) (レス) id: 49683351d4 (このIDを非表示/違反報告)
87(プロフ) - 完結お疲れ様でした！本当に大好きな作品で、終わって欲しくないとすら思っていました、、なんだかすごく大きな問いを私たち自身にも投げかけられたような気分です。楽しませていただき、本当にありがとうございました！今後の作品も楽しみにしています。 (2020年6月14日 17時) (レス) id: 14f6dae557 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 完結お疲れ様でした！めちゃめちゃ面白かったです！毎日楽しみにしてました！ありがとうございました！ (2020年6月14日 14時) (レス) id: c32ac9b701 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 完結お疲れ様です!!怜さんの作品の更新を毎日楽しみにしてました!!またいつかこういう能力系などのすごい作品が作られるのを待っています!! (2020年6月14日 13時) (レス) id: f176b79d77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年6月5日 21時
