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iw「おい……なんでこんなこと」
sk「翔太……どういうこと?」
渡辺は何も言わなかった。能力も使おうとしなかった。
辛い過去を持つ佐久間の前で、自分がUtopiaの人間である事を言う事は憚られた。たとえいつかばれるとしても、だ。
ab「何、何かあった……っ」
ru「どうしたの……ッ!!」
後から出てきた阿部とラウールも状況を察した。
Utopia絡みで何かあったのか。ラウールは口を開こうとしたが、渡辺の鋭い視線がそれを妨げた。
iw「……おい、何か言えよ」
岩本が鋭い目で渡辺を射た。渡辺は必死でどうするか考えた。
この状況をどう説明すれば良い。一瞬の気の迷いということにするか、いやそんな言い訳で済むような事じゃない。
sk「翔太……?」
自分がUtopiaの人間で、ボスに脅されてこんなことをした。なんて正直に言える訳が無い。
そもそも自分がUtopiaの人間である事を話す訳にはいかない。
でもボスの命令には従うしかない。宮舘に何をされるか分からない以上、背くなんて事は出来ない。
とにかく、第零班の誰かを殺さなければいけない。本当は誰も殺したくはない、でも殺すしかない。
追い詰められて発狂寸前だった渡辺は、急に一つの案を思いついた。
＿＿第零班の誰か……そうか。
今なら深澤と向井がいない。傷を治して命を救われる事も、包丁を飛ばして邪魔される事も無い。
渡辺はソファに刺さった包丁を抜いた。固まっていた渡辺が突然動き出したので、側にいた岩本すら反応が遅れた。
第零班の誰か。候補はもう一人いた。これなら誰も傷つけない。宮舘の安否だけが気がかりだが、彼を信じるしか無い。
＿＿ごめんみんな。ごめん涼太。
渡辺は自分の腹に躊躇いなく包丁を突き刺した。
sk「っ……翔太!!」
確実に殺さなければいけない。確実に、死ななければいけない。
激痛に耐えながら渡辺は無理矢理包丁を抜いた。服が赤く濡れていくのを見て、渡辺は意識を手放した。
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ネイジュ・ピエール(プロフ) - え？あ？え？あ？え？？え？？？自担・・・え？？？(混乱)いや・・・すごいです。(語彙力) (2020年6月2日 14時) (
レス) id: dc089a6cc9 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます! これから細かい種明かしをする(はず)なので楽しみにしていてください! (2020年6月2日 10時) (レス) id: 5d0eab8cc9 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！ ついにボスが明かされましたが、ひそかにしていた予想が当たり過ぎてびっくりしてます! (2020年6月1日 21時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - こちらこそコメントありがとうございます！もちろん明かされる日まで心に留めます！実は、前回のコメントもコメント欄見てる人も多いから考察人物とかはあえてぼかしました! 身体に気をつけて!これからも応援してます！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます! 2人ってどの2人だ? あ、言わないでくださいね、心の中に止めておいてください笑 これからもよろしくお願いいたします! (2020年5月24日 15時) (レス) id: 5d0eab8cc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年5月23日 9時
